●チュニジア国境検問所に雲集する難民
パキスタンの少数民族相が国内タリバンに射殺された件で、問題になっている死罪「冒涜法」の見直しを、ザルダイもギラニも見送った。その件でPakistan Daily Timesを覗いたら、あの国のイスラム・ファンダメンタリズムがいかに民衆に支持され強いか、イスラム教に絡む社会改革に手を染めれば殺される世相にある。何もしない政治家が望まれるわけだ。
ふと、同サイトで目に留まった記事がある。写真もついていたのでテーマを代えます。
Japan-funded $70,821 primary school opens 日本の支援金で小学校が開校したニュース。たかだか600万円の寄付で小学校がひとつ建つ。それで大変喜ばれ、対日観にどれほどプラスになることか。支援金が200%生きた国際協力のお手本です。
先の洪水に救援チームを派遣し、支援金2千万円と物資2千万円を提供した。災害援助資金はパキスタン政府を通すのでどのように使われたかいい加減なもの。その点、この小学校建設は日本政府のお金をカラチの社会福祉NGOが受け取り、同意後一年で落成した。
支援システムは「草の根・人間の安全保障無償資金協力」Grassroots Human Security Projects (GGP)と呼ばれ、医療や教育支援など、非営利組織(NPO)または非政府組織(NGO)により実施されるプロジェクトを支援しているとのことである。働き手は現地人、資材は現地調達だから被援助国は正味の恩恵を受ける。パキスタンは外国ODA職員が襲撃される土地柄でもあり、GGPの受け皿の信頼度を確かめて行えば、ODAより確実に効率がよい。
左はカラチ総領事館の主席領事・磯村利和さん