安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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世事いろいろ
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〈 2011年 2月 23日 水曜日 )


●ニュージランド地震
暫くご無沙汰しました。一ヶ月家を離れていたので出先から少しは書きましたが、家におちついたいま、コラムにエンジンかけますのでよろしく。まずは前後思いつくまま。

突然のニュージランド地震には驚いた。プレート性の地震は予知不可能なのだから、あたりまえなのですが、その度驚かされる。場所がChristchurchという名の町、冗談じゃないがイスラムのなかには「アラーは偉大」と叫ぶ輩がいる。ニュージランドは弧状に連なる二つの島と、多くの小島があり、オーストラリアプレートと太平洋プレート押し合う所にある。テクトニックは日本とそっくりなのですな。美しい自然と温泉がたくさんある。

今回は異常と思える地面の下四「が震源地。しかも真上が市街中心だから不運に不運が重なった災害である。こんな浅発地震ではマグニチュードより、震度で発表してもらえば分かりやすいのだが専門的なGalではピンと来ない。Mg6.3としか言わない。日本でも激震とか強震とかの分類を辞めてしまって10段階になったのでやっぱりピンとこない。気象庁は情報として役に立たない震度に改悪した。

● CIAの契約スパイ
パキスタンの道路検問所で制止したパキスタン人二人を射殺した米人逮捕に米は外交官特権を理由に即時釈放を要求して両国関係が冷えきっていた。もう言い逃れできなくなった米は、この男がCIAの契約スパイであることを認めた。後ろの車にいた米人は逃げ押せたが、同僚にちがいない。パキスタン人の契約スパイもいることだし、いったい何人いることやら。

●ムシャラフをブット暗殺の黒幕に
パキスタンの法曹界は反米の砦、ムシャラフは政策の悉くに反対し憲法違反を振り回すチョードリ最高裁長官を軟禁したり、判事を入れ替えたりしたので、ムシャラフをとっちめる方策を練ってきた。ブット暗殺で警護を怠たり、暗殺を助けたとこじつけて法廷に召喚した。逆恨みを晴らしたいのだ。ムシャラフは帰国しないから法廷で証言することはない。いまのパキスタンはよってたかって国の発展を阻害している。

●傷を負った野獣カダフィ
カダフィはムバラクのように反体制の動きや情勢を読めないのではなくて、カダフィは国民を慮ることが皆無、情勢を読むなんて考えはてんでない。ルイ14世は「朕は国家なり」と言った。アラファトは怒ると「誰と話しているつもりか、私はパレスチナのアラファトだぞ」と灰皿を投げつけた。ムバラクも同じ考えをもっていて「エジプトに尽くしエジプトを導いた」という嘆きを発した。カダフィは「朕は国家なり」心境にどっぷり浸かった男である。月曜日のTV声明ではっきり「私の父は国家建設に殉教した。どうして息子の俺が逃亡する恥を犯すのか。リビアは俺が立ち上げた国だ。ここで殉教者として死ぬ」と、リビアは俺のもの、誰にも渡さないと獣のように吠えた。レーガンが空爆した政府建物を記念にそのままのこしてある場所で行った一時間のこの声明は防弾ガラスの後ろであり、防弾ガラスの小型車で帰ったが、側近が少ない。
絶対の統制下にあった軍部が同胞の虐殺命令に従わないようになったうえは、軍が崩壊するか、民衆側にシフトするかのどちらか。どちらにしてもカダフィはパワーを失い、チャウチェシュクのように殺されるか、怒った民衆に撲殺されるようにおもう。ところで当地のニュースによると、カダフィ専用豪華ジェットのノルウェ−人パイロットは、月曜の夜の時点では待機命令を受けていないそうです。

●リビアの石油
産出原油の殆どがヨーロッパに輸出され、特にイタリアはリビアの石油に依存している。リビアの国家歳入は80%を原油/石油の輸出から得ているが、オペレーションを担う英仏米が採油を減少すれば、政府はピンチ。一方、石油収入の恩恵を受けていない民衆には関係ないからデモに勢がつく。

ところで石油価格が上がるたび、当地ノルウェーの北海石油による税収入がうなぎ上りに増えます。毎日3億円増、嬉しくもあり、哀しくもあり。(了)





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