安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ムバラク亡命先はアラブ首長国
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〈 2011年 2月 13日 日曜日 )


●親衛隊を連れて亡命
クエートの新聞AlミQabasが伝えたムバラクとアラブ首長国外相との亡命受け入れ取引をロシア通信社Ria Novosti英語版のニュースになった。http://en.rian.ru/world/20110211/162563530.html

ムバラクとアラブ首長国の合意、要旨邦訳:
ムバラク辞任を条件に亡命を受諾する。ムバラク側の軍に対する辞任条件はまず大統領府からの別荘Sharm el-Sheikhに移動し(別荘の隠し財産を持ち逃げするため?)、そこから首長国連邦のAl Ainに入国。同市の簡易宮殿に住む。首長国はムバラク家族の財産を保護する。首長国はムバラクと彼の親衛警備隊を受け入れ、またムバラクと家族が迫害・逮捕・裁判されないことを保障する。

首長国政府からの公式報道はないが、Al Ainに落ち着く前にドイツで医療を受けることも考慮されていたようだが、土曜日にアルジャジーラTVがムバラクが首長国に亡命したと伝えている。

●ムバラク資産は5兆8400億円
さて、ムバラクの財産だが、ガーディアン紙は700億ドル、中東の国会首長個人財産は400−700億ドル(5兆8400億円)と言われている。

ムバラクの亡命交渉は部下に内緒、そのため逃げ逃れた前首相,国務(内務)相、情報相の三人は汚職捜査のためだろう、出国を禁じられた。閣僚やムバラク与党のNDP党員である企業家の腐敗を追求する声が日増しに強くなっているが、暫定権力を掌握した軍は現政府を暫定継続する意向である。

すると土曜日に清掃された自由広場で、次なる抗議デモがあるとすれば、軍評議会へ向けられる。しばらく目が離せません。(了)





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