安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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週明け不吉な月曜日
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〈 2011年 1月 25日 火曜日 )


●モスクワ
モスクワ空港の自爆テロの瞬間と死体がぎっしり転がっている様子を空港モニターの映像で世界二に流れた。月曜早々にいやはやショッキングなシーンである。到着ロビーなら、誰でもチェック無しに入れる。テロに遭ったのは到着ロビーに迎えに来ていた人が殆ど。先のモスクワ地下鉄爆破テロといい、一番物騒なのはロンドンより、モスクワが最も頻繁な都会になった。

モスクワでテロが起こるとチェチェンの仕業と決めつける。今回もロシア政府はそう言ってるが、犯人はアラブ風だったとか、見たような憶測もあり結論は急がない方がよい。

チュニス
チュニジアの政変、チュニスで大規模デモがぶり返した。暫定政府が前大統領派の保守系が居座っているのが民衆の怒り。すっかり野党の閣僚、野党の政府にを入れ替えないと承知しない困った民衆である。離党して宥める策は失敗、ベンアリ前大統領の近親者30人ほど逮捕し裁判にかけることにしたがそれでも足りない。暫定政府首相は法に従い60日以内の大統領選挙と新内閣が決まれば辞任すると早くから公言しているが民衆は納得しない。最近街頭にデモるのは若い連中で、当初の一般市民より乱暴な連中だから治安警察は遠慮なく催涙弾で撃退できる。決してマジョリティーではないと思うのだが、独裁者を追放した国で起こったアナーキーを見れば、チュニジアもまた無政府状態が長く続くかもしれない。

アルジェリアでは食料品値上げストップを政府が約束したが、うまく規制できないようだ。レバノン、サウジ、クウエートでも失業と食料品高に抗議デモが起こっている。いままではデモのない国だったがチュニジアの影響だろう。サウジではインフレ14%という。

イランでもインフレだが食料品には気を使っている。ガソリンは1リットル7円だがそれでも高い不満があり、アフマディネジャド補助金付けのガソリンや穀物を値上げ出来ない。

●物価高にデモらない国
当地では1リットル150円、寒波の冬、今月我が家の電気代請求書が12万円を超えました。不吉だ。イランから引っ越してきた日本の方から「この国は何でもおそろしく高い。なぜノルウェー人は抗議しないのですか」と詰問された。まこと、ブツクサ口ごもるが当地では物価のデモはない。いいのか悪いのか。(了)





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