米議会、WHがウイキリールスへの締め付け、包囲網が徐々に具体化してきた。中国ではすでにこのサイトへのアクセスをカットしたが、米では数あるサーバー代行のうち、amazom.comがまずウイキリークスサイトを封鎖。フランスでも大手のサーバーにこのサイトを封鎖するよう公式要請をおこなった。
ウィキリークスはこれに対抗してミラーサイトの開設を呼びかけ、既に200を越すミラーサイトが立ち上がっているというイタチゴッコ。ネット振込みペイパルの口座を封鎖、スイスのアサンジ口座を本人が居住していない理由で凍結。すべて米の圧力である。
エリク・ホルダー司法長官は秘密外交文書のネット暴露を犯罪として起訴すると息巻いていたが、その後どうなっているのか、秘密情報をウイキリークスに漏洩した者は処罰できるが、得た情報を公開するのはスパイ罪にあたらない。このことは前回のイラク、アフガン軍事情報の公開を犯罪で起訴するのは困難とわかっていたため米当局は逮捕状をだせなかった。
かわりにスェーデンに滞在していたアサンジをレイプ、性的暴力で女性二人がストックホルムの警察に訴えた。レイプがあったという日のずっとあと8月のことである。訴えて出たのはジュリアン・アサンジが時の人になってからで、どこからか金になるとそそのかされたのだろう。スウェーデンの検察は起訴したわけではないが,二人の証言にはうなづける点もあるゆえアサンジに聴取の必用ありと認め、参考人として出頭を求めていた。いわば形式上の処置である。
10月だったか、米外交文書公開に先立ちロンドンで記者会見を開いたアサンジにCNNロンドン特派員のAtika Schbert が女性事件を質問し、アサンジは答えず。もう一度聞くなら退席すると忠告したがアチカさんはしつこい。で、アサンジが本当に退場してしまい、質問待ちの記者さんがアチカさんをうらんだのかどうか、彼女は転勤になりました。このインドネシア生まれの女性は数年前に東京特派員だった。これほど日本に無知な人でも務まるのかとおもった偏見の持ち主、見えない手の指図に乗った質問との印象を受けた。
さて、スウェーデンから昨日イギリスに新しい逮捕状が届けられた。ロンドンの検察官とアサンジのイギリス側弁護士の両者が聴取の日時と場所を協議中と発言、近くスウェーデンの検察官をオブザーバーに会合が行われる。どういう結果になるか、おそらく不起訴処分となろう。(了)