●スーチーさん釈放に歓声
13日の国際トップニュースはスーチさんの釈放、横浜ビジョンなんて見つけるのに苦労する。自由がいつまで続くか、とりあえず七年ぶりに民衆の前に顔を出し手を振ったたスーチーさんは65歳になっていた。この20年間軟禁を解かれることはあったが、つかの間、軍政権は彼女を隔離してきた。
オバマはスーチーを私のヒーロ、人権を促進するビルマと世界の人々のインスピレーションとコメントし、キャメロンは彼女の勇気と希望にインシピレーションを得てきたと語る。イギリスとスーチーさんの特別な関係から英国人はスーチーさんに特別の思いがある。歓声をあげる持群衆に混じってミャンマ−大使が門前に来ていた。
●経済優先、後進性ニッポン
ミャンマー軍事政権の発注に現を抜かす日本経済界、安定発展する国だと友好関係を築き、経済界をアックアップする日本政府。ミャンマーのASEAN加盟を推し、経済制裁に同調しない日本は先進国中の異例である。一般日本人の関心は低く、中国並みにスーチーを邪魔者扱いする評論が多かった。
●よろ法師・菅直人
中日、露日会談は余りシツコク日本側が会いたいと言うもんだから、争点にこだわらない友好とのことだし害はない。だから会ってやった。その程度のお目もじである。中味はないから日本以外では記事にならない。それでも菅首相は関係修復だとご満悦のエヘラ笑い。付ける薬はないものか、オ、そうだノ菅、仙石両氏にスーチーさんの爪の垢をさしあげたい。煎じて呑めばTよろ法師Uめ、少しはシャキッとするだろう。
●困難なミャンマー民主化
ミャンマーに戻って、とはいえ20年の年月に彼女の党NDL(The National League for Democracy) 国民民主連盟は分裂し、挙党体制に時間がかかるだろう。彼女は2200人の政治犯釈放を要求している。政府批判が一寸でも行き過ぎるとまた軟禁がまっている。国軍支配体制の現状派スーチーさん釈放でもかわらないだろう。
●出国OK、帰国保証NO
彼女の英人夫がガンのため余命短く、最後に軟禁中の妻スーチーさんに会いたいと嘆願したが、Junta(軍事政権)は入国を拒否、夫は会えないまま亡くなった。彼女が海外出国するならJuntaはOK、ただし帰国を保証せず民主化運動指導者を体よく追放する策。今回ノーベル平和賞委員会は釈放と同時に受賞記念講演に招待したが、帰国をJuntaが保証するか疑われる。
●ミャンマー国軍を物資付けで掌握した中国
ミャンマーは石油に乏しいが鉱物資源が豊富なところから中国は軍事政権を物資漬け、掌中におさめて中華人民共和国ミャンマー州のつもりである。この選挙で中国は真っ先に祝電を出した。中国躙(にじ)りの菅直人が再任されたら真っ先に中国から祝電を受けるだろう。(了)