安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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政経分離のワザをみがく
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〈 2010年 11月 6日 土曜日 )


●平和賞授賞式に警告
オスロ市庁舎ホールで恒例の「ノーベル平和賞」授賞式がおこなわれる12月10日までひと月余りしかない。中国は各国政府に授賞式に出席しないよう書簡をおくって、出席するなら結果は保障しないぞと、圧力をかけてきた。

フィンランド外相は、手紙がきたことを明らかにした上で、在オスロ大使が予定通り出席しますとこたえていた。サハロフの時はおなじような文書がロシアから受けたという。

●政経分離の巧者
刑務所にいる劉暁波の代理に弟がくるらしいが、さびしいですな。おそらく来賓は格下げが多くなるのでしようが、気にすることはない。中国とノルウェーの関係は表向き、政府間交渉とか文化交流がセレクティブにキャンセルされたが、サーモン輸出は影響なく通商の齟齬はない。

中国に大量あるシェールガスの開発に、BP、シェブロン、シェルなどがしのぎを削っている。参入した当地のスタットオイルが、平和賞の件でヒヤメシかとおもわれていたが、順調に契約にちかづいた。

●シェール・ガス
天然ガスは、油層もそうだが砂岩のなかに混じって砂ツブの間(孔隙)にある。Shaleというのは頁岩、泥岩の中にあり掘り壊して得るのが難しいうえに。孔隙率がわるくて、岩ばかり掘るようなものだった。しかしこの残された天然ガスの埋蔵量がすごい。アメリカ国内のシェールガスは今後百年分のエネルギーに相当するだけあり、スタートオイルはカナダの会社と共同でテキサスのシェールガスを生産している実績がある。

アメリカで代替エネルギーの開発が進まないのはこのガス埋蔵量にあり、代替開発補助金を使いきったら後はやる気がない。

胡錦濤が欧州訪問、皮切りにパリにはいった。サルコジははもみ手でおもてなし。エアバス型式いろいろ計102機、原発プラントなど一兆六千億円の契 約ですから、この場で人権のはなしは御法度。ダライラマのとき、北京オリンピック聖火ランニングの時にはサルコジが遠慮なく中国非難をしたら、中国ではフ ランス品不買のデモだけでばく、この商談がしばらく棚上げされる痛い目にあった。が、劉暁波授賞を讃え、釈放を要求。潘基文や菅直人のようなまどろっこし い言葉ではない。それでも中国はサルコジと調印する為にやってきた。

イギリスはキャメロンが通商大ミッションを率いて中国へ行く。商談だ。小沢さんはかつて大訪問団を引き連れて中国に行きました。何をしに行ったのだろう? (了)





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