安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ゴーストライター
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〈 2010年 11月 1日 月曜日 )


●南米2つの大国は女性大統領
ブラジル大統領にジルマきまり、アルゼンチンのクリスチナに続いて南米の2大国が女性大統領になった。お飾りではない、どちらも米仏とおなじように最高権力を行使する地位である。二人は国民的人気のあった前任者のご指名と応援があったからで、ツキがあたのだな。キルチネルは急死したが大統領になった夫人に嘴いれない潔さがあり、ブラジルのルラも院政を布くようなタイプではない。有権者はそういうところも見ていただろう。

●義務投票制
ブラジルもアルゼンチンも南米諸国の選挙は罰則付きの「義務投票制」である。いいか悪いか、投票を拒絶するのも民主主義のうちだから、先進諸国家では採用しない。ま、昔のスイスはそうでもしないと誰も投票に行かないからいまでも義務制だがこれは例外。見渡せば日本の国会、地方議会の選挙は先進国中で非常に低い方だ。全国平均が40%をわるようではまずい。職場や家庭でもパソコンで投票出来たら%はいっぺんにあがることうけあい。しかも集計が早い。パソコン投票、ケイタイ投票の安全と信憑性が解決出来たら・・できませんかな。

●テッド・ソーレンセン
訃報、82歳だった。長くごぶさた忘れていた名前でなつかしいですね。政府がなにを君たちにできるかではなく、君たちが政府に何ができるかを考えよう」だったかな、あの頃は新鮮にみえた。アメリカ大統領には「スピーチライター」、大統領親書を草稿するゴーストライターがいるとわたしが知ったのは、この人がそれをやって有名だったからでした。ケネディ演説はテッド・ソーレンセンという書生ッポいPoetが書いていて、それでJohn F.ケネディの演説は粋なんだと聞いてなるほどとおもった。またケネディヴィジョンに惚れ込みウマがあったことが成功の鍵。だからソーレンセンはオバマをケネディの再来とよろこんだのだが、1年後、オバマのレトリックには失望したという。失望より何度も持論を言いますがオバマはスピーチは言葉の詐欺だ。

ところで菅首相は所信表明あったのかな、覚えていない。佐藤栄作はたいへん格調ある新年所信表明をするひとでしたが、その草稿は漢学者の安岡正篤に三顧の礼をとってお願いしていた。玉音放送「堪え難きを堪え忍び難きを忍ぶ」を校閲した人で、吉田茂も演説に教示をうけたという。そういうエライ人なのでゴーストではないが、影のライターはわが国にも歴史がある。日本の旧い知識人はウマイ漢語の使い方によわかった。現在はどうだろう、広告ライターのようにキザでは困るが、いいライターをもてるかも首相のセンスである。

今回は湾岸親米国に異常な軍備テコいれをはかりハイテク兵器を売って、中東反米諸国包囲網を構築するオバマ戦略を書くつもりでしたが、教の関心事を優先しました。あしからず。(了)





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