●奇跡の再犯防止、社会復帰
毎日新聞はめったに覗かない新聞の一つ、久しぶりに26日のmainichi.jpを開くと「身寄りない容疑者ら:福祉支援で実刑9割回避」という心温まる記事、底辺の支援活動をしたことがない私は後ろめたさに小さくなりありがたく拝読いたしました。
さいたまの社会福祉士系NPO法人が検察庁や裁判所に対し、身寄りのない容疑者・被告の施設での引き受けを確約したところ、約9割が起訴猶予や執行猶予付きの判決となり、実刑を回避していた、書かれている。これによって受け入れた34人のうち、施設を出所後に再犯したのはおどろくではないか、二人だけ。奇跡である。
●金賢姫、来日経費
同じ毎日新聞に「金元死刑囚来日経費は約1938万円」という記事。この金額に北朝鮮は逆上し、上記の社会福祉士たちはホゾを噛む。VIP待遇で滞在3日間の経費。拉致問題解決にすこしでも役立つならともかく、経費はドブに棄てたも同然。この水準にある政府が中国と交渉し円高対策を考える。悲劇である。
●スマトラ沖地震
2004年のアチェ地震を想起するスマトラ沖の地震と津波が25日夜発生。100人以上死亡、500人以上が行くへ不明と伝えられる.震源地はスマトラ島の東沖を平行して並ぶムンタワイ諸島Mentawai Ilds.の南端、深さ20km、Mg 7.7。神戸地震より大きい。バンダ・アチェの巨大地震Mg 9.0に比べればなんでもない震度だが、島には地震警報、津波警報のシステムがない。アチェのあとシステム作りのお金は集まったが、あいかわらずムンタワイ諸島に警報システムがない。
ホノルルのPTWC(Pacific Tsunami Warning Center)太平洋津波警報センターが直ちに津波警報を発したが、島の住人にはつたわらず。しかし、早い所では地震の数分後に第一波が襲っているので、海岸の平地ではたとえ直後に警報があっても高台まで逃げられない。特に酷かった南パガルと北パガルの海岸村はすっかり波に攫われた。Betu Mongaという人口200人の村では,一夜明けた朝、40人が生きていた。残りは行くえ不明という。
ノドもと過ぎれば熱さを忘れる。島の暮らしはツナミ対策を施すほど頑丈な2階建てを持つ余裕があるわけでなし。一方ムラピ火山の噴火では4万人が避難した。怖い天災は地震.洪水、台風の順でしょうか。(了)