●やくざのあんちゃん答弁
仙谷由人官房長官の答弁がしばしば報道されるのを読んでいると、民主党とは名ばかりで民主的討論の下地が皆無ですね。討論のルールを弁えて痛烈に答弁するなら論客だが、この人の答弁は質問の内容をはぐらかし質問者への威丈高な侮辱はやくざのあんちゃんそのもの。ステーツマンのかけらもない。
イギリス議会討論はもちろん、当地の政治感覚でも斯様な答弁では世論がゆるさない。3日をまたず辞任に到るだろう。スタッフを倍増して驕る官房長官を更迭できない首相も同罪である。
●劉暁波釈放に僅々11人の民主党議員
民主党議員412人のうち劉暁波釈放要請の決議に参加出席したのはたった11人。当地ノルウェーを持ち出せば「またか」と嫌みに思われるが、わかっていてもキチンと言っておく、首相、外相以下、与野党をとわず前国会議員が劉暁波釈放を明白にした。(当地の政治に不満募る筆者だが、民主政治の土台に全幅の信頼をおくものである)
●選択的人権を方便にする公安委員長
韓国慰安婦への賠償要求を掲げるソウルでの反日デモに加わった議員が公安委員長と知ってまた面食らいましたわ。人間の尊厳回復に参加した、国益にかなうと大層ごりっぱな答えにまたまた驚く。ならばぜひ中国の人権にも目覚めていただきたいですな、人権を選択的に掲げてはなりません。党議員の大多数が劉暁波への賞に目をつぶる母体、あんちゃんが仕切る官房。これでは尖閣ビデオがいつまでたっても公開公開されないわけだ。
●ロシアの反中に目をつぶる中国
昨土曜日のモスクワ.プーシキン広場で「プーチン首相退陣」のデモが行われた。参加者300人、事前に当局から許可されたデモである。ニューズウイークのロシア版が様々な抑圧を受けて赤字続きのため先週撤退を余儀なくされ、ガゼッタなど反政府系新聞は記者が5人殺されいまや風前の灯火。それでも中国よりずっとマシな言論の自由が存在する。モスクワではあいかわらず在中国人への差別暴力が堪えない。北京はあいかわらずそれを報じない。
●G2財務相・中央銀行総裁会議にひとこと
IMF人民元を低く操作していると大きな米世論が反映されないふにゃけた通貨安競争回避策になることは、会場が中国に近いという理由のほか、緊縮財政に取り組み、生活水準低下に我慢しようとする欧州勢が米の巨大財政出動.金融緩和(ドル大量放出)がドル下落を起こしたという鬱積する不満をぶちまけた結果だ。ガイトナーが「米の政策は強いドル」と、最後ッペ。景気浮揚にもっと投入をと主張しておきながら何をいまさら、ウソつき!シカゴ市長に落選させたくなった。(了)