●首相になればわかる小沢一郎の不適性
首相がきまる民主党代表選挙が近づいてきました。地方議員とサポーターの郵便投票が9.11 に閉め切られた。こちらの方は菅さんが小沢さんに大差で勝っているが、一票の重みは民主党の国会議員さんたちよりたいそう低いそうで、そのポイント振り分けが民主的なのかどうかわたしには解らない。しかし議員票が約7割を占める方式から先読みすれば、鳩山派に多い目元の定まらない逡巡議員さんたちの身の振り方は世間の処世術とおなじ、勝ち馬に乗る。まだ勝ち馬がどちらになるか接戦中でわからないが、逡巡議員の大半が菅さんに流れて小沢さんは完敗する、とおぼろげに予想。
けれども、外紙ではパワーブローカーで、Pork-Barrel and party fractions( 金による派閥)の黒幕と定評になっているMrオザワは、首相戦に負けても黒幕でありつづけることができる。思うに小沢さんという常に背後で睨みをきかし、正面からの質問や非難を恫喝したりはぐらかしてすんだパワーブローカーが、同じ手法で首相はつとまらない。自殺行為である。黒幕から逃げ場のない矢面に立たされた小沢権力がボロボロに崩壊するのはあきらか、闇の将軍は光に破滅する運命にある。菅さんが勝てば斯様な小沢失権の場面がみられないとおもうと残念な気がしないでもない。
●影の将軍
http://www.nytimes.com/2010/09/12/world/asia/12ozawa.html?ref=world
11日のNYタイムズは菅・小沢両人の経歴を紹介し首相選挙を分析しているが、リードで小沢一郎をつぎのように述べている。
Shadow shogun, scandal-tainted party boss, insider turned rebel, a leader who can say no to Washington- ―
決断力のあるめずらしい政治家、官僚を一喝できる凄腕、選挙の参謀で小沢チルドレンについても述べている。
NYタイムズの見出しはSome Ask if Ozawa Is the Force That Japan Needsである。「小沢の政治力が必要かもと自問する日本」とでも意訳するか、
鳩山さんによると小沢氏はアメリカとパイプをもつということだが、昔のあまりよくないパイプなど現政権には無力、米軍基地にかんしては鳩山,菅、小沢みな大同少似にして親中国であり、経済政策ではだれにも妙案はない。(了)