安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ビザの有無
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〈 2010年 9月 3日 金曜日 )


●大人のバカンス、ちいさな砂浜と広い海
ちょうど一週間を地中海の島「キプロス」でのんびりしてきて帰った所です。出発前にひとこと知らせておこうとおもいながら伴侶のかばん詰めにてこずり、飛び出したしだい。

地中海各地ヨーロッパからトルコにかけてとモロッコエジプト等北アフリカ各地のリゾート地には、旅行者のチャーター機が飛んでいる。そのひとつ当地ベルゲンからキプロスに直行、飛行5時間でラルナカの飛行場に着く。私たちが行ったのは空港から西へ交通量の少ない複車線を50分バスに乗ったところプロタラス、英語ではFig Tree Bay(イチジクの木湾)というおとなしいリゾート地の中心からバスで一駅ほど離れた静かなホテルでした。


ホテル「パラマウント」に夜おそく到着。

チャーター機に乗っていたのは200人ほどのベルゲン人、降りると旅行社の駐在さんと3台のバスが待っていて、行き先によって西方向へ1台、東へ2台がわかれる。われわれのバスは東へ、そのうち若い連中15人ほどはディスコやカラオケバーが夜通し喧しい南海岸の大きなリゾート地「アイアナーパ」で降りた。のこりの殆どがわたしたちのような定年後の夫婦や、孫連れ夫婦、子供やベビーを連れた家族である。

●ビザの有無で長引くチェックインとパスコントロール
さてベルゲン近隣に住むホリデー客を集めたキプロスのチャーター便に、日本人が一人紛れていると、空港でいつも時間がかかる。日本のパスでキプロス入国はビザなしでいいのか、チェックインの係員はわからないから電話で調べるのだが時間がかかる。こういう時に日本人はビザなしでキプロスOK と私が言っても無駄、搭乗の是非はチェックイン担当者の責任である。だから担当者は済まなさそうに言い訳をし、わたしも後ろに並ぶひとに相済まなく、つい「時間かけてすみませんね」などと愛想を繕わねばならぬ。なかには「いやいやあなたのせいではない」と気を使ってくれる紳士もおられるが、たいていブスっとしてますな。

つぎにパスコントロールでもおなじ、「はて日本人はビザなしでキプロス入国できるのか、やはり電話で調べてからだから5分はかかる。他の乗客は5−10秒、チラっと見るだけでスタンプも押さないから10秒以内である。東洋系や中東系の女性もいたが彼女たちはダンナの国に帰化してノルウェーパスを持っているのでやはり10秒以内である。要はリゾートチャーター機にひとり欧州外のパスポートを持っているとビザの有無を知らないわけだ。

以前イギリスでさえ、グラスゴーからチェックインしたときにビザなしで滞在していたのかと質した係りがいた。東洋人はみなビザが要ると思っていたようで「何度もイギリスに来ているが、いつもビザナシですよ」と言ったらお姉さんはコワイ顔になった。隣の係りが日本のパスはビザ不要と言ってくれたので通してもらったけれど。

キプロスに入国する時も出国する時もおなじ、入国のときはイヤホーン式の電話でひとしきり確かめだした。で、家内が後続の人にとなりのコントロールへ移ったほうが早いようですよと言うと、審査官も身を乗り出し後続の列にアッチへ廻ってくださいと合図するしまつ。なにやらひとしきり電話がおわると鼻歌まじりでスタンプを押して、グッドホリデーとぬかしおった。

帰りのベルゲン行きチャーター搭乗手続きでも長引いた、若いお姉さんはこういうパスポートの場合は主任さんが権限をもつとかで、その主任さんが忙しくて中々来てくれない。若いお姉さんは困り果てるが、やっときた主任の男性は横柄に「ベルゲン行きか、お前そこに住んでるのか、そうか、通れ」でおしまい。まったく人騒がせなシステムだ。(つづく)





Pnorama Box制作委員会

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