安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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イラン制裁動き出す
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〈 2010年 6月 9日 水曜日 )


●国連イラン制裁
9日国連ではイラン追加制裁が採決されるはこびとなった。愈々というか、やっとこさというか、裏取引や仲介で一儲けしようと企む中小国家が暗躍する世界ですから、落ち着きどころは相当生温い制裁になる。ま、当日採決は無理としても今週中には生温い結論がでます。国連採決の招集ニュースをアジア相互協力信頼醸成会議というムズカシ国際会議に出席中のアフマディネジャド(以下アフマ)が耳打ちされ、「ウヘー」ってな表情を見せましたが、あの大写しは日本でも見せたのかな。

●中露頼みのアフマ
アフマは会議のイスタンブールではプーチンと、明日は北京へ飛んで拒否権使ってくれとお願いに行く。ついでに万博を視察。中露は骨抜きに下からこの程度は我慢しろという。制裁は以前からの武器やハイテクに毛の生えた程度、海外資産の凍結強化、金融制裁は批准しても中露経由でやりたい西側資本にことかかない。

トルコがフロティッラ号の事件で米の対イスラエル姿勢が弱いのに怒ってイラン制裁にツムジを曲げた。でも中露は拒否権発動しないとはっきりしたのでブラジルが仲間を誘って反対しようが安保理15票のうち採決に必要な9票は取れるだろう。

●ないよりウンとましな国連制裁
さて、これが決まるとアフマは核交渉を完全停止すると宣言した。国連は最も非民主的機関と、マトモなこともいいましたな。やっぱり国連制裁というのは骨抜きでも辛いのだ。その最たるマイナスは為政者の国内人気を落とすこと。北の金さんもおなじで国連制裁ガ怖くて身震いして反対し、宣戦布告だとワメくのである。

中国は韓国が北制裁をやらないと、そういう話しになったというニュースはほんとうじゃないかな。

●軽い人の命の国
ところで北は中朝国境で越境しようとした中国人を三人射殺したという。通商の国境町での出来事、なかには密輸組もいるだろうが、撃ち殺すのだからヒドイ国だ。こういうのを理由なき狙撃という。敵ではないのだから。わたしイスラエルがフロティッラ号船上で9人射殺したのはヘボだったが理由あってのことだ。(了)





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