安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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メキシコ原油噴出 三度目の正直となるか
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〈 2010年 5月 29日 土曜日 )


●多忙
多忙であります。昼寝は十分とっていますがニュースを聞き見る時間は少なく、コラムの余力がない毎日。今日は久しぶりに外出、といっても孫の迎えに行く家内の車に同乗して空港までの行き帰りをつきあうだけ、漫然と景色を眺めると桜が満開でした.昨年までの並木道が桜並木に植え替えられた通りがあり、それが上細のY字系になって咲いている。特に並木用に盆栽を作るように枝刈りして整えてある桜で、花が咲いてなければ何の木かわからない。

横に広い自然の桜に馴染み、それしか知らないわたしはどういえば良いか、侮辱とはいわないが長生きしてよかったと云える年でもない。でっもまあとてもきれいでした。カメラを持っていなかったので撮れなかったと帰っていうと、ケイタイあるのにと。オ、その手があったか、時既に遅し。

●何の為のケイタイか
ケイタイといえばわたしのはプリペイで常には切ってあり、使ったことがほとんどない。先日たまにスイッチを入れると電話局からあなたはい1年以上プリペイの補充をしていません。2週間いないに補充しないと交信を切りますと脅すではないか。プリペイには未だ2万円ばかり入ったままなのに。で一番安い1000円追加しておいた。そんなわけで外出に忍ばせるあれもカメラなのに忘れてた。なさけない。

●メキシコ湾、原油噴出のひと月
さて、メキシコ湾の原油噴出はどうなったか。1日24時間、12,000バレルをもう一ヶ月以上コンスタントに垂れ出しつづけている。これを灯油になおせば日本中の一暖房をひと冬まかなってくれて、北朝鮮におつりを上げる量になるだろにね。

併し、一ヶ月とは長い。その間薬剤散布のせいで固まって沈むパーセントが多いのとハリケーンが来なかったのでルイジアナ海岸を一面粘つく油塊で被う事態になっていない。現状くらいはラッキーと云うべし。

BPはあれでも世界ベストの技術集団を結集して対処しているので、バカ呼ばわりしてはいけません。だけど1500mの海底でパイプが折れたときそうするか、想定事故対策が出来ない以上はボーリングの技術があっても待つべきが本道なのでしょう。これまでBPがトライした試行錯誤が、やらない方が良かった説を物語っている。

試行錯誤の海底1500m
まずやったのは巨大な鉄のビルのような帽子をかぶせる方法、船を数隻並べてクレーンを持ち上げ降ろす技術は御見事だったが漏れているケーシングの辺りは平らな海底だけではない。どっかとビルの帽子をかぶせることが出来なかった。次にやったのは噴出している管の破損部に吸い上げようの管を入れて何割かを吸い上げるいかにも漸次応急処理である。BP側は60%吸い上げているというけれど、ライブ画像では漏出量にあまり変化がみえない。よくて30%じゃないのかな。

●三度目の正直 トップキル
それで今度は決め手になるトップキルという手法、失敗するとキズが膨らむというリスクのある方法だ。陸上とか浅海では成功しているが、1500mの海底では難度が何倍もちがう。大丈夫か。BPが方法を図解したのがあるがステップがあって複雑。シロウトが判ったようなふりして又売りするのはやめますが、やっぱ、少しだけ何をやらんとしているか話しましょう。地上に出ている安全ユニットのところでメインパイプに最初は泥と粘土やや軽い固形物を送り込んで噴出を弱め、粗目の部分からガスを出し原油の噴圧を弱めます。一度に硬い泥で詰めるとメインパイプが砕けてし穴が丸出しになるためです。で徐々に硬い泥を入れる。成功すればトップキルは成功。それでも圧力が強すぎて止まらない時はジャンクショットという互いに絡み合って動かなくなる混合物を入れてキルする。ジャンクショットとは古タイヤや使用後のゴルフボーるなどのジャンクをチップにしたものらしい。これでオペはおわり。成功しなければ……などと今は考えず、ビリーブ・ミー!

BP、全額補償を言明
もたらした被害に全額補償しますと、ピントこないエライ額だ。トヨタならもたない額だ。(了)





Pnorama Box制作委員会

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