●ソウル炎上の悪夢とともに
ソウルの人口は２千万人くらいですか、首都から北の国境までわずかですから、コトがおこれば一日にして全都炎上あり得る。史上最大の戦禍にもしや．．という気持ちが抜け切らない状況で「天安は北の魚雷で撃沈された」とは言いにくいでしょう。どこか東京地検の強いものへは優柔不断な態度に似ておる。撃沈され沈み行く乗組員の悔しさ、如何とも難し。

●得意絶頂のクリントンを迎える日韓
それで李明博は、我が検察審査会が起訴相当としたように、20日に北をクロとみなし責任は北にある旨の発表を行うという。せいいっぱいでしょうか、この件で李明博オバマと18日に電話会談している。H.クリントンがイラン制裁に中露を引き込んだ成果(18日公聴会で証言)をアウラに李明博に毅然たれと訓示し、後ろ盾を述べて中朝を牽制する。

鳩山さんとの普天間問題会談はC.シュワブ埋め立て案に戻るなら大団円日米安保健在となります。もちろんハトヤマは完全にバカにされるのですが。

●国際合同調査団？
話しを戻して、この天安哨戒艇沈没46人死亡事件の調査にあたった国際合同調査団の構成メンバーは、オーストラリア、イギリス、スウェーデンとアメリカ、国連全体から見れば偏向メンバーだが、技術屋さんの調査に他意はない。回収したプロペラが北の魚雷のそれという調査結果は事実だろう。

●教練に忠実な兵士の国の禍
北の挑発事件が起こるたび不可解におもうことだが、上から命令があったと思われず、常に当事者の長が教えられ、訓練でやっていることを実行に移していることである。少し前金剛山観光に来ていた韓国男性が、ホテルから出て知らずに立ち入り禁止区域を歩いていて北の若い女性兵士に射殺された。女性兵士は自ら咄嗟の判断で撃った。もっと以前に韓国航空が米から規定の航路から近道してロシア領空にはいり日本海上でロ空軍戦闘機に撃墜された。これもパイロットの判断で教えられた通りズドーンとやったのです。百数十人全員死亡、全く無駄死にである。鎖国的な国にこちらの常識で判断すると危険。今回北朝鮮哨戒艇のキャプテンが攻撃を命令したのだろう。

さて、金正日がどう出るかが焦点になる。また、中国が北朝鮮経済制裁を国連議題にすることへどんなイヤガラセをするか、ウォッチしよう。（了）