安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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NYボンブのオツリ
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〈 2010年 5月 6日 木曜日 )


●NYボンブのオツリ
NYタイムズスクウェアのテロ事件ですが、米の反応過剰じゃないかな。事前に「ヘン」と感じた一市民の通報で幸い未遂で解決し、まことに悦ばしい。それとは別に、つらつら想うにああいうことはイイラク、アフガニスタン、パキスタンで日常茶飯に起こってますわな。いうなればあちらのタイムズスクエア、NYポリス前、WH前やペンタゴン前でのカーボンブに譬えられる。何人死のうが知ったこっちゃないのがアメリカ。ま、外国のボンブ事件に関心有る方が怪しいが、それはさておきアメリカはあのボンブ多発地帯に最も責任を有する国だ。そんな中、未遂事件で米当局トップ総出で記者会見したりすると、ムスリムたちは逆撫でされた感覚だろう。反撥がスゴイぞ。オバマが腰を折って頭下げても逆立ちしても、ムスリムとの対話は絶望的です。これが今回事件の大きすぎるバックラッシュ、即ちオツリです。

彼ならデキル世界の指導者!なんて私一度も信じたことなかった。移民法改正も大きな公約だったが、大統領閣下はメキシコに如何対応するつもりでおられますか。

●壮大なギリシャ悲劇2010
大きな声で言う勇気はないけれど、ギリシャは一度国中子供から老人までドンゾコまで行き着かないと始まらないとおもう。パパンドレオ等が待ちに待ったIMFとEU支援には当然厳しい財政赤字削減がセットになっている。しかも若し万が一立ち直ったとしても返済が待っている。緊縮財政には、もう実施されているが、公務員国ギリシャの公務員は30%くらい削減して税金があがるので実質半額、年金はガタっと減額のうえ贅沢種類の年金は廃止、失業率は上がるわ、借金経営の実態がお役所トップのお手盛りに文句が出ない様市民にもお裾分けして同じ穴のムジナ国家になっておった。財政赤字は日本も米も破天荒に増え続けるが、国中お手盛りのための赤字じゃないのでまだ信用がある。ギリシャは信用ゼロですからドン底に落ちるしかない。

●アイスランドは軌道に
アイスランドの場合は金融界に目が届かなかった経済政策の失敗、米のウオール街失敗とおなじで、取り繕うことはできる。ギリシャにはそれがないから。一からみんなして懸命に働くこと。アイスランドでは灰汁の苦しみで克服できるが、ギリシャでは泥炭の苦しみを通過しなければ再生復興への気力は起こらない。半世前の人間ならできるが、現今のギリシャ人ではどうなりますやら、状況がどうなっても政府が踏みとどまってくれなければ、破産アナーキー国という最悪の事態をみることになる。(了)





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