安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


-------- ----------------------------------
メキシコ湾の風
------------------------------------------
〈 2010年 5月 3日 月曜日 )


●メキシコ湾 波高し
メキシコ湾オイルリグの爆発で流れ出した原油がフロリダ一帯に達した。あのリグがあるあたりの風向きは反対に向いてくれない。キューバやメキシコに行かずにかならず北へ向かいアメリカ沿岸へいく。アイスランドの噴灰は南西にも南東にも行ってくれるし、対応がヒステリーだとわたしがと書いたとおり終焉しました。

けれどもメキシコ湾の流失重油にはヒステリー起こす方がよい。リグが爆発炎上沈没したのは安全弁の締め忘れが原因でしょ。テクノロジーのミスより人的ミス。海底にパックリあいた掘削穴から噴水のように原油が噴き出して毎日24時間出っぱなし。リグが健在なら海底の穴を閉じる方策もあるが、止める方法は横にボーリングして同じ油田から採油し、つまりリグを一基建設してからおとなしくなった穴のうえに山のようにセメント蓋する。もちろん海中固まるセメントです。シロウト理解ですがま、そんな手順だと理解している。

すると何ヶ月かかりますか。たいへんな事態だ。オウナーのBPは弁償するってもどのくらい? エクソンモービルのときは人間や産業のないカナダ西岸だったが、それでも相当な額でトヨタの損額どころじゃなかった。日本は石油資源への進出がへたなのでこういう災難を起こさずに済む。おっと、日本各地の原発は大丈夫でもないか。

●自慢じゃない、近況報告です
そんなわけで、メキシコ湾の油流失以来、バレンツ海資源開発の期待に胸躍らせていた賛成側が意気上がらないのですが、先日わたしが描いたバレンツの地図をアレンジしてGEO という専門誌に描き加えた地図があった。このまえそれが見つからず(探す気もない)当地の政府広報からとったのですが、あれのデジタルが欲しいとさる石油企業から言ってきた。なんでも社長が国王から勲章を授かるので、あの地図をプリントして国王へのプレゼントとしたいとのこと。ならばめでたい、商用に印刷するでなし、無料で使用許可しますと答えたら、曰くお金は問題ないですと。請求書と一緒にすぐメールで送れと額を言わない。久しぶりにいい気持ちでした。けどわたしは小心者だからタダみたいな額しか書けないのです。
どんな地図か、小さく粗くしてお見せしましょう。右下に白い字でIllustration: Masaoki Adachiとあるよ。


ン、しょうもないとおもうでしょう。ですと。それではこれをご覧下さい。
●スゴイ映像、火山噴火の衝撃波と火山雷
アイスランドの噴火による衝撃波を史上初、カメラが捉えた映像と稲妻が走る火山雷の映像です。これは畏友島村英紀教授がアイスランドの地震学者から知らされたものをわたしにも廻していただいたサイト、みんなで見よう!
http://http.ruv.straumar.is/static.ruv.is/vefur/20042010_myndir_omar.wmv
http://www.ljosmyndakeppni.is/viewtopic.php?t=54761)





Pnorama Box制作委員会

ひとこと言いたいなんでも・掲示板へ
筆者へのmailはこちらまで
HOMEへ戻る