安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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オバマ張り付く、ヘルス法案大詰め
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〈 2010年 3月 19日 金曜日 )


●アジア訪問をキャンセル
医療改革法案が多分日曜日に下院投票を行う。オバマが土壇場の努力をする予定の外国訪問を延期した。インドネシアとオーストラリアには失礼だが、ここは不平を言えない雰囲気だ。オバマの正念場、ワシントンに張り付いて、最後のお願い、モトエ説得に全力のときであります。昨年上院で可決されたけれど415人のSenators中たった5票の差ですから、下院銀での投票方法を純多数決では困る,やり方を変えろ!と下院の共和党員が出した法案は木曜日、222-203で否決された。フームですな。

●民主党寝返り議員の寝返り相次ぐ
民主党の造反組がかなりYESに乗り換えたからでしょう。水曜日だったかTVでクNOの旗がしらデニス・クシニッチが乗り換えの弁を話してましたな。ヘルスケア改革の内容には反対らしいがよう判らん。木曜日の202がそのままHCビルにOKではないので、どうなりますか。共和党はガンコ反対ですから、およそ30人の賛成しない民主党員が、どっちに転ぶか握っている。オバマ正念場ですね。ペロシは自信たっぷりの記者会見でしたが、ウソでもそう振る舞うのが戦略という風情。

●広報ロビーイングに使ったお金が10億ドル
『アメリカ人すべてに医療制度を』がオバマの存在理由ですから、ダメなら大統領の地位に関わる。でもそのためにオバマ政府はロビー活動に10億ドル以上使った。最近のTV広告に5千万ドル、オヒョー。あとどんな大金の使い道があるのか,私なんぞには不能知。ロビー活動でもトヨタなら見当はつきすが。

この法案が可決すると3200万人の無保険クラスが加入する。そのため今後12年間に9400億ドルという想像不可の資金が要る。どこから融通できるのか、それでいて財政赤字を減らすとオバマのレトリック。

●可決しても問題は施行後に噴出する
公共のワーカーは従来通りの結構いい保険を維持出来る。中小企業の経営者はたいへんだ。従業員に相応を支出しなければならない。デラックス個人保険に加入している金持ちはこれに税金が掛かる。保険会社は重病人や万世患者の加入を拒否出来ない。可決したって実際に現場で機能するか、いまは政治のカケヒキだが、本当の正念場は採決まえではなくて、施行後、オバマ在任中に瓦礫しないかです。

全国民に医療保険は必用だ。疑問の余地無し。総論よし各論に?マーク。(了)





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