安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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一足はやい今年の欧州寒波
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〈 2009年 12月 21日 月曜日 )


●例年よりはやい欧州寒波
欧州は3日まえから寒波到来、地中海にかかるところのほかは軒並み零下を記録した。異常ではないが例年より早い。当地北極圏にあるサーメの首都カウトケイノは最低気温に慣れているといえ、C零下30度まで下がった。こうなるとトナカイは寒風のあたらない所に押しくら饅頭のように寄せ合って互いの体温を共有する。

ポーランドの路上生活者も掘立小屋で体を寄せ合っているがバタバタと凍死、運良く凍死寸前に保護された者は幸せ。すでに寒波で15人のホームレスが死亡した。凍えるくらいなら施設に行けばよい、と考えるのが常識。なぜ施設に行かないの?との質問にポーランドの着膨れしたホームレスは「人がいっぱいいるから」と悲しそうに答えていた。個室はぜいたくだよ、それくらい我慢しなきゃと思わないらしい。弱虫なのか、でも威厳あるわな。

●米東海岸にブリザード
アメリカ東海岸♪from Carollina to the NewYork Island♪は膝まで雪に埋まる久しぶりのブリザードにみまわれた。停電するし、こちらでも5人凍死だ。スノータイヤを使わないワシントンが大雪になったら,東京の小雪に似た交通渋滞と交通事故がおこる。

●当地でも一足早い雪


当地わがまちベルゲンも一昨日から雪でしかも零下5度を記録した。久しぶりだ。ま、土日だし出かける事もないので閉じこもる。ただいまクリスマスショッピングの追い込みで土日でも商店が開いており、我家の近くのショッピングセンターはこの雪の中人出がすごいと新聞にでていた。信号通りに進まない渋滞なのでロータリーには警官が交通整理をしています。
但し、雪のせいではなく追い込みショッピングの車が押し寄せたためとキャプションあり。

●ユーロスターにユーロバスターの汚名
早い寒波と雪嵐を気候変動のせいと短絡に結びつけるほどクレイジーではない。上記は自然災害である。としても、ユーロスターがトンネル内でエンコしたのは自然災害ではない。

金曜の夜、パリを出発した約2000人のユーロスター乗客が海底トンネルのなかで6時間閉じ込められた。真っ暗、空調が切れ、水や食べ物の差し入れも無い。緊急救助はないの?社長は寒波から突然暖かいトンネルに入ったため電気系統に結露がおこりショートして作動しなくなったとエクキューズで済ますのだから驚いた。この社長は即刻クビにすべきですな。

あのトンネルは地熱でいつも暖かい。先刻承知で鉄道技術者も考慮して設計した、ではなかったか。やっと送り込んだ列車に乗客を乗せてイギリス側へ出たら雪で立ち往生、ロンドンまで行けない。パリ側で待ちの乗客のうちTVulnerableU要するに赤ちゃん連れ、妊婦、老人といったTか弱き者U500人を電車、バス、フェリーに振り替えたが、あとは払い戻しと迷惑弁償として150ポンド、プラス帰りの切符を無料にするとアナウンス。そして月曜の便をすべてキャンセル、新しい切符はクリスマス後の26日から発売しますという。それじゃ26日前に帰りたい人は無料切符の意味が無いわな。やはり、日本の新幹線は優秀ですぞ。リニア開発を遅延してはなりません。(了)





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