安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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バイバイ、エルバラダイ
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〈 2009年 12月 7日 月曜日 )


●IAEAの吠えない番犬
エルバラダイERBaradeiが辞めてくれる。あの無能にして人品疑問の男がIAEAを去る、This is the best news of the year for me でございますな。イラン核開発の現状をみて、これをストップできない理由の90%は米威信の低下によるが、状況がよめないエルバラダイの交渉が毎度のことながらずるずる伸びてしまった。要するにイランが製造した低濃縮の殆どをイランが信頼出来るロシアとフランスで核兵器に使えないように再濃縮加工して戻す提案だが、アフマディネジャドがT引き延ばし戦術これまでーUと渉談破棄に、濃縮施設を10カ所増設するという事態の悪化をもたらした。

それでいてエルバラダイはTVでまったく自分に失点がまるでないかのように今後の交渉に楽観的である。なぜか、Tブッシュ政権ではイランをテロ国家として対話を拒否しそのためイランは独自の道を推し進めたが、オバマは事前条件なしに対話するといっている。だから今後の交渉には希望がもてるUという。その意味はイラン制裁措置の軟化とイスラエルによるイラン核施設爆撃の可能性がないから安心だ、とそういう暢気な態度だ。この人はいつもニコニコつかみ所がなく、コンフリクトをさけ名誉欲だけは旺盛な国連外交のお手本みたいな人。ノーベル賞授賞に何の呵責もなくはしゃいだ姿を思い出す。

国際原子力機関という番犬なら番犬らしく吠えまくればよいのだ。が、此の番犬は吠えない。つまり国際社会が穀潰しに飼っている番犬だ。この吠えない番犬が長い任期を終えて退出するのを喜んでいたら、ジプト大統領選にムバラクの対抗馬に要請する団体があった。NYタイムズや、TV対談によると、立候補の準備が整った状況が生まれれば故郷に戻って公共の任(大統領)にやぶさかではない趣旨の贅沢な食指発言がある。ムバラク28年の治世もひどいが、エルバラダイの選挙応援ハガキに顔写真と“YES WE CAN”というのがある。ホント、○○は死ななきゃ治らない。

●通風と食欲
昨夜はノルウェー沿岸クルージングがベルゲン港に停泊中クリスマス・ディナーがある。それに家内の兄弟家族等と7人で行ってきました。通風だというのに食い気卑しくシンドイくらい満腹に、但し酒類は控えました。夜11時半に出航するのでそれまでに下船する。

大先輩を偲ぶ。
下條先生夫妻、級友赤夫妻とわたしたち6人で沿岸クルージングを往復した。(2002年11月27日のコラム)その後世界一周に世界最大の新造船で当地ベルゲンに来られたほど元気であった下條哲治先生が80歳で他界された。30年以上前になるでしょうか、ベルゲン経済大に研究員として一年間当地に滞在され、一時我家の離れに住まわれたこがある。以来仲良しさせて頂いた。専門は海運経済だが、数学統計を駆使する専門だったので、神戸大学から甲南大の理学部教授に転任してコンピューター理論を教えておられた。驚異的な博識とお話の緻密な構築にたいへん教えられた。ご冥福を祈ります。(了)





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