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嗚呼巴基斯坦響爆音
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〈 2009年 10月 16日 金曜日 )
ああパキスタンに爆音響く、と漢字を使ってうれしがる。他意はなし。
● 2週間でテロボンブ犠牲者150人 またもパキスタンで連続テロが、15日は全部でいくつあったのかラホールで三つ、コハトKohatとペシャワルPeshawarでひとつずつ、志望者数はまだはっきりしないが、50人プラスてろボンブの5チームの殆どが死亡。先のコラムでパキスタン軍の本部襲撃取り上げて、いよいよタリバンの逆襲が本格化するぞと書いたばかり。もうこういうのは日常茶飯事になってよその国ではニュースにならない。今月になってまだ2週間なのに150人殺された。日本のTV(当地でもネットで日本のTVが入る)では1今月に入って100人と通信社の確認数だけ報じている。確認数ほどアホらしいものはない。 異常事態というのに国連は、イスラエル-パレスチナの人権問題を討議しておる。そっちをするならウルムチ暴動でウイグル人が昨日で計20人近く死刑判決を受けた。そっちのほうにひとこと言ったらどうだ。だがどの国もパキスタンの平和策を考えようとしない。 ●派兵無き国への無関心 何故かというに、パキスタンには米軍も同盟軍も国連軍もいない。兵隊を送っていない国でなら何があろうと関係ないと。ま、その方がサッパリしていいだろうが。そもそも米の、それもオバマになってから、パキスタン北西部国境地帯がタリバンの聖地になっているとドローン攻撃の回数を一気に増やし、ザルダリの尻をたたいてスワト谷一帯に総攻撃をやらせた。アフガン側から隠密特殊部隊のヒットエンドラン作戦もやった。それでノーベル賞だもの。ま、ヤグランが選考委員長でなかったら絶対起こらなかった巡り合わせでトンビがカラスを生んだようなもの。 話しを戻して、パキスタンの武装派は、タリバンでもアルカイダでも呼び名はどうあってもいいが武装組織はH,メスードが後継リーだーになって全体が若返った。テロの実行組は10代で占められていて非常に訓練が行き届き、ノロノロ実行前にバレて捕まる者はゼロになった。ラホールは彼の国第二の都市で文化都市。昨日はここの警察署3カ所がほぼ同時に鬚激され、おなじ警察署が前にも狙われたのに、建物の防御は以前とかわっていないから襲撃シナリオは立てやすいだろう。警察の怠慢だ。 ●怖るべし、哀れむべし10代の先兵 10代は洗脳されやすい。ツチ族の虐殺もなまくら蛮刀で殴るように斬り殺しを実行したのは少年兵、飯盛山も10代だった。昨今のパキスタン武装派テロの先兵はこの10代で、車なり体ごと突っ込んで自爆する役はしあわせで、後続戦闘部隊の役割はみな途中で負傷します。そうするとどうするか、動けなくなったらその場で自爆装置のスイッチを入れるという、玉水だ。逮捕者が激減している理由はそこにある。 さて、ザルダリ政府はキアニ将軍にワジリスタン総攻撃を一任した。来週早々に開始と、オバマは楽しみにしていたのではないか。米のドローンが一足先にワジリスタンを飛んで昨日は5人タリバンを殺害したと、もちろん米は言いませんが、政府や軍の関係者がいつも漏らしてくれる。(了) おまけ:羽のない扇風機。小さいときから発明工夫展が大好きで、自分ではなにもひらめかなかったが、このたびアメリカの掃除機メーカーDysonが発売したAir Multipilerはスゴイ。流体力学の応用でジェット気流に増幅するという。輪の中に手を通して「なにも仕掛けはありませーん」手品みたい。ぜひwww.dyson.comを一見すべし。日本語を選ぶとなぜか扇風機がないのでアメリカ語かイギリス語を選んでください。 上が重くないのでヒックリかえらない。強さは強中弱ボタンではなくてディンマーで、軽くティルトでき、羽がないので掃除が簡単、油差し関係なし。
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