安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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2016リオ・デハネイロ
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〈 2009年 10月 3日 土曜日 )


●ミシェルとオバマの安易な自信
『2016年のオリンピック開催地は(封筒をやや手こずって開ける)リオ・デハネイロ』。IOC会長ジャックロジェはフランス人なのでja が〈ハ〉ないし〈ア〉になるのかな。とにかくブラジルに決まってよかった。シカゴが真っ先に落ちたのはオバマの横やりとおもう。

一日先にコペンに到着したミシェル・オバマが、大型の政府機でTVトークショウのオプラ・ウィンフリーとシカゴミッションを大勢つれてやってきた。オプラのホテルは何処で特上スイートの豪華さとか、いくらするとか、支払いは税金だとか、オリンピックは芸能欄を埋めました!ミシェルのファッションが話題になって、シカゴなどどどうでもよろしい。あとから来て厳粛な開催地決定を軽薄なふるまいで台無しにする。図々しいとおもった。

ブラジルはスポーツのペレと大統領、スペインは国王と首相が、日本は知名度のない新人鳩山になりましたが、スペインとブラジルは首長自身が早くからIOC委員に食い込んでいる。委員への饗応はもちろん個人接触は一応禁止されているが、あの手この手で売り込んできた。石原知事は国民の生温い支持にへこたれずヨックやって北と思うよ。

そこへ急に予定がついたからとて、オバマのパーソナル・デシジョンでコペンの選挙日に顔出しするのは失礼ではないか。そりゃ米大統領がエアフォースワンで乗り込めばショウをさらう結果となろう。いまいましいかぎりだ。

ブレアが2012ロンドン誘致を決めたシンガポールの総会では何日も陸上のスチーブン・クーと地道なロビー活動をしていたし、プーチンがソチ冬期を決めたときは低姿勢でレセプションやら記者へのサービスをした。シカゴが東京より先に1ラウンドで敗退したのはオバマの横槍であろう

●ハトヤマ・スピーチの時代錯誤
スピーチを聞いたがマイタウン・シカゴのありきたりな自慢では、委員たちのチェンジ・マインドはできっこない。それからハトヤマの演説はライブになかったので見ていませんが、クーベルタンのオリンピック精神、健全なる精神は健全な身体に宿るとか友愛精神を喋ったらしい。NYタイムスに英訳で掲載された新首相鳩山の基本理念といい、この演説といいシラケますな。
昨日はオバマ夫妻のスピーチにイライラし、鳩山の演説内容にシラケました。

●サマランチの祈り
驚きは、スペインから委員長に長期間居座ったサマランチが故郷の町マドリードにしてくださいと訴えた心でしょうか。今は亡きブランデージのような旧い体質の人で、お金は幾らでも受け取るオリンピック貴族でしたが、委員の買収票やルーズな饗応を改革に着手した人でもある。89歳にもなると泣く子におだてる優しいお爺さんというところか、IOC委員は引退スポーツマンの体育会系だから、サマランチに忠義立てする委員はオバマより多かっただろう。

ホワイトハウスにはオバマを諌める人物がいない。自分のスピーチが終ったらサッサと帰る大物ブリッコが浪費した5時間のシカゴキャンペーン用途コペン滞在費用は120万ドル、とにかく金遣いの荒いひとである。いま失業率19,8%、クル-グマンが2011年に失業率は最高をむかえると注意。(了)

お知らせ:今日から4日ほど秋の旅行に行きます。しばらくコラムを休む所存です。





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