安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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You win! ジョー・ウイルソン
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〈 2009年 9月 15日 火曜日 )


●次回当選を確実にした"You lie"
ジョー・ウイルソンがセレブの仲間入り。神聖なる議場でオバマにウソツケーと叫んだ共和党下院議員さんですが、直ちに謝罪したものの「2度は謝らない」と開き直りましたな。というのも味方というか、よく言ったと喜ぶ議員が陸続と現れ、支援勢力ができた。本人は次の選挙を確かにしました。

今日のニュースにブッシュが飛んでくる靴をかわす例の映像が何度でたか、米大統領を侮辱する場面が人気を博するということは、その国でいかに憎しみを買っているかを、普通の世論調査ではでてこない潜在意識を解放するカタルシスがあるのでしょう。つまり己のホンネに気付いた人が多々あることがわかった。田母神某が人気者になったのと同じ理由。ということでのコラムに書いたようにニュースに現れる今日この頃、考えていたことはみな同じだなと思う次第。

●あれから1年
歴史年表にはリーマンブラザーズがこけた日を持って経済危機の始まりとする。あれから1年、ウォール街は活気を取り戻し、政府融資を返却した。。返却すれば透明性や、政府の管理審査をそのまま受け入れる筋合はない。ファイナンス業界はそう考える。でないとウマミがないですから職業的習性である。給料アップ、ボーナス褒美がなくてなんの金融マンか。

でも、元の木阿弥に戻って同じ手法で進めば経済危機第二波が近々起こる。そこでNY金融街の一角にある連邦会館で月曜のオバマ「あれから1年の」経済演説は金融マンの高給やボーナスなどとんでもない、規制監督の改革に、ちょうど医療改革を実行の時といったようにこちらもImmediate Actiom だと勇ましい。G20でもこの面での世界協調を訴えるらしい。それもいいが、発信地の火事は消し止めても到る所のくすぶりを消す手だてはないものか。

●オバマは金融界の習性を変えられない
大きな政府へ一歩また一歩と拡大するのが気になるが、巨大なお金の流れが結局誰もわからないうちに肥大して破裂するより、危険水域が見える方が健全にちがいない。にしても金融界はトレーダーはもちろん関係するメディアマンも評論家も規制に反対、国が給料にタッチする権利はないとオバマに背を向ける。民主党が多数政党でありながら大統領一年をまたず支持率の落ち込みが早い。この辺でヒットを飛ばさないと、それには国内ではムリ、海外政策でヒットになりそうなタマを見極めることなのですが、▼アフガンはもう見込みない、▼イスラエルとパレスチナ和平にはミッチェルが仲介に行ってるが出口は見えない、▼北朝鮮に秋波を送られて迷惑、▼中国タイアの関税をあげたら予想外に強い抗議をうけ、○キューバと国交回復しますか。

●ノルウェー総選挙、政権交代せず
当地月曜日の総選挙が即日開票をおわりました。保革拮抗して接戦の結果、最大の労働党と社会党左派および中央党を合わせた赤緑連合が、保守連合を86:83議席でやぶり、ストルテンベルグ首相が2期目4年を連投する事にあいなりました。残念。最近は北欧4カ国総選挙ごとに、保守と革新が交互に入れ替わったのですが、今年のノルウェーはおかしいな。国民は環境争論に関心をなくし、もっぱらお金のわりふりが争点になった。

ところで私は日本人国籍なので当地の地方選挙には行きますが、国政選挙権がありません。(了)





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