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オバマ、年頭教書よもう一度
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〈 2009年 9月 10日 木曜日 )
●State of American Health
いま、これを書き終わったら、オバマの議会演説を見ようと思う。途中で眠くなるかも。実は余り興味ないが、ヘルスケアが見込みないか、行けそうかが決まる、運命を決めるかのVipping Point であります。 すでに当初のユニバーサル医療保険、国民全員が医療保険から漏れないように改革するというのが、いつのまにかお膝元の民主党から半官半民の医療会社を作ってプライベート保険システムと競合したらとか、いろいろな対案ともっと多くの反対が錯綜して、アメリカ人の殆どが実情をわかっていない。で、そうゆう神話をこのState of Health Carededeでシッカリ説きおろし誤解を解くべく演説するのでしょう。オバマは誤解というが。。。 ●ペイリン「おばあちゃんを殺す気か」! ペイリンがオバマの医療改革を「デス・パネル」と糾弾。それをHPに書き、スピーチもした。国の公的医療制度になれば、患者にどういう治療を行うか、医師等が審理して、はい、この人にはこれこれの治療と決める。ま、国税を使うのだからそうでしょう。すると年寄りなどはロクな治療がうけられない。死の委員会というわけだ。「ヘイ、Mrオバマ、うちのおばあちゃんを殺す気か」!となる。暴論ですよね、だけどこの論争はペイリンの方に味方した市民の方が多かった。失礼だが、判りやすい。 ● Yes We Canで逆転を(柳の下にどじょうが二匹?) それでオバマは市民集会を開催したものの、各地を廻って行く先々で激こうした会衆に出くわした。つい最近は集会対話方式をやめて、大統領選挙のインスパイア演説の形に変えて、これがまあ凄かった。まさにチェンジ・スピーチの再来で、熱気のウズだもん。医療保険がどうのより演説が良かったという。しかし議会演説ではそうもいかないだろう。 ●歴代大統領を傷つけたヘルスケア改革 これまで米大統領は国民すべての医療をカバーする公的保険をつくろうとやっては潰れ、クリントンはそれが命取りになった。ルインスキー追求の酷さは公的保険を完全に潰す為に利用されためんもある。とにかく歴代大統領は、おっとブッシュは例外で議案にしませんでしたが、みな大なり小なりトライした。ブッシュの時代はヒラリー上院議員が旗ふりしていた。そして百科事典のように分厚い公的医療案を議会に提出。どうなったか知ってますか.議員さんたちは案作成に参加させて貰えなかったのに可決せよとは、なんですか。そりゃ聞こえませんヒラリーさん。というわけでゴミ箱行き。一顧だにしてもらえなかった。 それでオバマはやり方を変えて一から、ヒラリーは横においといてキャンペーン開始。だからいまヒラリーはよそよそしいのですね。 ●当地では 欧州は国民医療制度が行き渡っている。ま、色々問題があって病院で忙しく立ち働いているのはTVニュースくらい、私の眼から見れば給料の半分も仕事してませんな。医者も看護婦も、掃除の連中もおざなりだ。それで器具が旧いの人員が足りないのというが、この国は一人当たり最多額の医療費をつぎ込んでいる。国営に働く者のメンタリティーはロシアもフランスもアメリカも変わりません。Mrオバマ今年中でなくてもいいから、私見は、骨抜きになってもいいからゆっくり国民のコンセンサスが固まるまで待て、であります。 ●マジョリティーが無保険者 それでも当地はアメリカが国家予算の16%を医療に必要とするほどではない。欧州は平均8%の国家予算で国民皆医療制度を運営している。アメリカはご存知でしょうが無保険者が4600万人、保険を持っている人が2500万人で、保険なしの者の方がはるかに多数。この現実はなんとしても変えなきゃならない。だが、この無保険者から加入金を少々取っても、殆どは税金でカバーしなければならないのも現実問題だ。財源はどうするか。ここなんですがオバマは財政出動に大胆不敵で、巷の心配がつうじない。説得力は期待ウスだが、TVの方へいこう、では。(了)
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