安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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政権交代
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〈 2009年 8月 30日 日曜日 )


●わたしは投票皆勤の在外選挙人
投票即日開票の日になりました。わたしは〔在外投票〕を済ませました。海外在住者は参議院の選挙権から始まり、今回で何度目でしたか一度もかかさず郵便投票/ちょうどオスロに用事があった前回は大使館ですませました。在外選挙人証は前回で選管の回数欄がいっぱいになり、今回投票用紙とともに選挙人証も新しいのが同封されていました。私の所属する市の選管からいつも宅配便で送ってきます。幼児に説明する如く二つの投票紙とその違い、書き方の説明書がついてくる。

郵便物が絶対といってよいほど無くならない国へは普通便でいいのですが、世界にそういう安全信用出来る国はマレらしく、地方自治体は外務省から宅配を奨励されているらしい。


今回の選挙は当地でも小ちゃなニュースバリューがあるのか、始まったばかりのころTV記者がどうなるか聞いてきた。で、民主党が政権を取ります。自民党が野党になると言ったら、電話の向こうで唖然としておりました。でもその記者がいまでは民主党優勢をまくしたてている。当地この一週間で、わが町の新聞にもハトヤマ、アソウ、なぜか小泉シンイチロウとか、世襲ダイナスティーがどうの、沖縄基地がどうなるとかの記事が出ております。ま、少しでも多くニュースに登場すれば、国際影響力が増すでしょう。知名力は国際パワーなのだ。

●思考経路が合う日米民主党どうし
さて、民主党が単独過半数を制して新内閣が発足すると仮定して、いいとこ半年でガラガラポンと予想する人が多い。内政ではその傾向がある。なにしろ引きずり降ろすのが習性になった人間の住む国ですから。しかも景気回復はそうはかどらない。日本の人たちは金融界が持ち直したらそれで良くなったと判断するような資本主義感覚を持っていませんから金利ゼロでも消費は伸びない。

しかし日米関係はうまくゆくでしょう。日本自民党と米民主党政権はイヤな関係で決して親日ではなかった。親日だったらいいというわけではないが、日本民主党とオバマ民主党政権はフランクな付き合いができるのだろう。どちらも際限なくバラマキができるとおもっているコワイ面もあるが、仲良しを演出して中国を牽制する共通のメリットがある。ま、小沢さんがしゃしゃり出なければですが。

この小沢さん、選挙ならこの人と民主党幹事たちはおんぶしてきたのに、今回は神通力を失いましたか。民主党が小沢ばなれをした分だけ成長したのでしょう。余談ですが、いま鳩山一郎vs石橋湛山が活躍していたのは私の中学生の頃、講堂で生徒の政治演説会があって鳩山一郎を応援する同級生がいた。「...でありま〜ス」と言ってはコップの水を飲む。演説ではそうするものらしい。ところで由起夫はお爺さんに似てない、郁夫の方がややお爺さん似ですな。

●野党の麻生さんをご贔屓に
私的な感覚では麻生さんはおもったより指導力もあり、ヴィジョンもある。ただ発揮できる環境をもり立てる人がいなかった。政界全体、いや社会全体が余裕を失い、ヒューマニティー、人間味を失ったのではないか。携帯でパッパと交信するのが日常になったので、コンピューターが故障した、やれ動きが遅いと怒り出す。おなじ次元で政治に怒るバカが増えた。(了)





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