安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


-------- ----------------------------------
金大中 逝って青空 あおぐかな
------------------------------------------
〈 2009年 8月 24日 月曜日 )


●珍しい韓国の元大統領国葬
金大中元大統領は国葬に昇格した上、用意してあった大統領経験者の大田国立墓地ではなくてソウル国立墓地に埋葬された。去った元首を弾劾する趣味のある韓国にしては在職中の殉職扱いですね。どうしてそこまで李明博はやったのか、大中の親族に押し切られたというが、北の弔問を受けるためだろう。国民大多数が望む背景がなかったのに、いまや国の一大イベントの趣きである。韓国のマッス感情は国威発揚となればそっちに流れ、移ろいやすい。

●賓客現役は北朝鮮のひとり
しかし国葬にしては海外賓客が貧弱ですな。米-オルブライト、中-唐家セン、日-河野議長はみなさん引退の閑人だ。現職の閣僚級は北-金己男だけとは淋しい。自殺した盧前大統領は国民葬でした。格は落ちるがソウル広場で行われた葬儀と霊柩車の移動に広場を十数万人が埋め尽くした。あれに比べると昨日の国葬は人出が少なかったな。

●太陽政策の愚昧とノーベル賞異聞
金大中は北南北融和政策、イソップ童話の風より太陽からSunshine Policy (太陽政策)を打ち出した。あれがなければ今頃は6カ国協議で長引くより前に決着がついていた大失策である。だが失敗が明らかになる前にノーベル平和賞を貰って、あれはノーベル選考委員が多発する失敗の一つ。刑務所に入った件以外には共通項がひとつもないのにアジアのネルソン・マンデラと喧伝されて、南北和解が直ぐ達成されるという欧州人の誤解と愚昧の成せる選択である。

で、当地の人は受賞にやってきた金大中を見て予想はずれに驚いたのなんの、政府機にお供を100人以上従え、別のチャーター機で100人以上の韓国報道陣がやってきた。彼らには報道モラルがないのか、制止も立ち入り禁止もあったものか、われ先に突進する。デジュン(大中)は威張ってましたな。この人は日本天皇にもノルウェー国王にもですね、君主に対する礼が欠けるのではないか。

当地には今は制限されましたが、朝鮮戦争とその後に韓国から幼児をアダプトする家庭が多く、みな成人しています。そのなかに当地国営放送の女性記者がいて、受賞者金大中がこの記者に愛顧を崩してインタビューに特別サービスしておりました。すると、韓国の報道陣がこの女性記者を国の誉れみたいに取り囲み取材。一体何を取材に来たのやら、あとでこの女性記者の特集番組を作ったという。という次第で当地は困惑したのでありました。

その記憶があってか、仰々しい国葬に当地の報道は控えめでした。(了)
  金大中 逝って青空 あおぐかな   



フルーツメール



Pnorama Box制作委員会

ひとこと言いたいなんでも・掲示板へ
筆者へのmailはこちらまで
HOMEへ戻る