安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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カルザイ過半数危うし
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〈 2009年 8月 21日 金曜日 )


●それほどでなかった当日のテロ
アフガニスタン第2回大統領選挙は予想に反して大事件もなく、終りました。タリバンはこの選挙を阻止するため,総攻撃テロ爆破をしたはずだが、全土で攻撃数73回、治安軍の発表では死者23人だが両サイドと民間人計50人ほどになったもよう。しかしこれがタリバンの総力だとすると、拍子抜けというと適切ではないが、ま選挙は成功といえる。

タリバンの予告ではカブールに自爆テロ20人をはじめ到る所で……と脅していたが、カブールはひっそり、商店は閉じ人通りがまったくない。市民は家に閉じこもり、首都の投票率は悪かったが全国的にはまずまずである。この国では選挙予想が立たない国情ですから、最終開票結果は9月17日。いま地方のから投票箱をロバに牽かせてあつまってきます。ブルカの女性が選挙になるとよく目立つ。とはいえま、月曜日に大勢が判明するだろう。

●カルザイ独走にストップ
ハミド・カルザイの楽勝とおもわれていたが、米の人物支持に翳りがでたカルザイは過半数取れないのではとおもわれている。2位のアブドゥラ・アブドゥラが30%を豪語、カルザイはよくて45%と、西側メディアが予想しているが、そうすると決戦投票にもつれ込む可能性が高い。

今回は久しぶりに前外相のアブドゥラ・アブドゥラを何度もTVに見てなぜか懐かしかった。ベストドレッサーぶりは変わらず、若々しさは幾分失ったがカルザイの老け過ぎ51歳に比べればDrアブドゥラの48歳は若映えしますな。

ここからオバマ批判に向かいます
●オバマ中東政策の足踏み
ブッシュの中東民主化クルセードが終ると,米国民はカルザイに、同盟イギリスにさよなら気分で、イラクにもアフガニスタンにも興味はない。ということは戦う価値がないという。米兵がインフラ支援することないという。いまアフガニスタンに米軍6万人がいるが、米軍増派に反対が60%もいます。先日のイラク、バグダッドの同時同場所多発ボンブで100人がしに600人が負傷したこれまで最大のテロに米は知らんぷり、おれたちの問題ではない態度にかわった。ならばイギリスも欧州軍も撤退するぞ。

アフガン選挙の数日前にカブールの欧米機関もはいる政府ビル前でカーボンブがあったのに、おざなりのニュース扱いだ。先日エジプトのワンマン長期大統領ムバラクが6年ぶりにWHを訪問、オバマと会談した。エジプトの民主化圧力と、人権推進はオバマになって棚上げされたが、それに文句をいう米人はいなくなった。

●権力シークエンス次第のオバマ
オバマはサウジ国王とは深いお辞儀をして握手し、朝鮮訪問を報告にWHを訪れたクリントンの話を足を高く組んでふんぞり返って聞く。(写真みつからず)オバマは、シムクエンスが許せば威張り横柄になります。米時間今朝のラジオインタビューでこのところ思い通りに行かないヘルスケア改革に"This wasn't ideological. This was a matter of necessity,"また、人々は政府の施策を疑うクセがついている、と不満をぶっつけた。うまく行っている間はクールだが思い通りに行かないと…。やっとメッキが剥げてきました。よかった。

(了)



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