安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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私事、大木を切り倒す
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〈 2009年 8月 19日 水曜日 )


●見てください、大成功!


樹齢100年、我が家の前、ぼろガレージの車寄せにあった松の木を遂に切り倒しました。幹は一抱えできない太さ、あまり大きくなり過ぎ、もし嵐で倒れたらコワイ。それにこの大木のために車の方向転換、訪問客の駐車台数が一台は増える。というので先日切り倒しました。独りで、始めから終わりまでわたしひとりでやりましたのじゃ。倒せる方向は1m外せば潰れる物体あり、というきわどい範囲です。見事10cmの狂いもない位置に倒しました。

ここ数年で我が家の外回りの木を20本は切り倒しただろう。しかしこのアスファルト上の松はいままで専門に頼まないと危ない。そう言われてきたが今年は既に太いモミを3本思い通りのところに倒して自信がついた。

で、決心したのです。まずあらゆる方向から重心,高さを観察し、倒す方向の枝を主に残して、といっても地面に倒れるクッションに殆どの枝は残します。本当はウンと上の方の幹を切ればいいのですが、そんなところでチェーンソウは危険、木挽きノコでは力が足らず、もうトシも69才に寄り付きですから。で、脚立にたってチェーンソウを使いました。

書き忘れましたが一番最初に木に登っていける高さにロープを結び、それを下のお隣さんの木に張ってくくり付けておきます。ピッタリの方角の木にどんなに遠くてもロープを結わえ付けておきます。写真の右は崖でここへ墜ちたら後片付けに大勢の助けが、さあ大変だ。左は花木や庭灯があり後ろはもちろん柵を壊すからダメ、前もガレージを避けて残るは道路へ向かって一方向しかない。よこ枝がガレージやお隣さんの庭をこわさないようにすると、許容範囲は1mしかないというわけです。

落とす方向に△の切り込みをかなり深く入れておき、切り込んだ奥にあたるよう反対側から切る。時々ロープを引いて抵抗の度合いをたしかめ、少しでも強く張り締めておくとソウが挟まれなくてよい。そろそろになるとソウの当てをゆるく少しずつ、すこしずつ、すると木は〔キシッ〕とかすかな音を必ずたてます。これを聞き逃して切り進むと突然、それも方向違いに倒れるのですな。コツはこの〔キシッ〕にある。聞こえました。パっと止めて脚立からおり、安全けんでロープを引くとギギギ-----ズズーンとスローモーションで見るように倒れてまいります。

全てアンダーコントロールみたいですが、実際は何度も足が振るえ、動悸が早くなっておりました。

後片付けは小枝は枝を砕く機械にいれて袋に溜ると背に担いで敷地の窪地に棄てます。中の枝幹は小型のまるノコやハサミ上のチェインソウで薪幅に切り、太すぎるのは普通のセインソウで薪幅に、あとは油圧製の薪割り機をつかい、雨の当たらない日当りのいい場所に積んでおきます。

当地に住むのはホントたいへんなんですよ。(了)



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