安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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軽量級になったオバマ
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〈 2009年 7月 31日 金曜日 )


●泡のビールサミット
黒人教授ゲイツと叫び暴れたので逮捕した白人警官クロウリーがHWローズガーデンの一角でオバマ、バイドンと4人でビールを呑んで談笑した。先にオーヴァルオフィスで短い会談があったが、内でも外でも談笑のたぐい。泡と消えるビールサミットでしかない。オフレコだし騒動の両者が正副大統領と誤解を解いて仲直りしたような写真を見せるのが目的だろう。実に実にくだらない。

ま、これでケンブリッジがオバマの『ばか』呼ばわりに謝罪を要求していた件も終息、実にくだらない結末となった。ただしそのためにオバマは白人警官の人種偏見を経験している黒人の支持を少なからず失うならトンビがタカを生むよい結果である。

●ニーハオ、揉み手のアメリカ
先日終わった米中経済戦略対話、あれは建国精神を失った放浪雑民がひたすら中国の顔色をうかがう揉み手のアメリカあきんどでに成り下がった。人民元レートは、ウイグルの弾圧は、CO2は、依然高い軍事費は、中国潜水艦の進出は、海賊版と偽ブランドは、まだある危険な食品や薬品は、世界資源のがむしゃらな渉猟は……みんな素通りではないか。

米国債8150ドルを中国に握られ、それだけでも腰がひけているうえ、オバマの金使いの豪勢なこと、金融界や自動車業界、医療制度改革などまだまだ新国債を発行して賄うつもり。その赤字国債を中国に買ってもらうつもりだから矜持もヘチマもない。米は口でなんと言おうが中国のいやがる事は言えなく出来なくなった。

●同胞を見捨てる貧国
中国から「財政赤字を減らせ、はやく経済を立て直せ」などとお説教される戦略会議、こんな体たらくは米独立後初めてだぞ。権威の失墜である。いまイランが宗教政治に行き詰まりをみせその分だけ米は助かったが、残りは世界各地でいいところなし。スーチーを見殺し、ダライ・ラマを見捨て、ムシャラフは知らないとシラをきる。北朝鮮にとらわれた同胞米ジャーナリスト二人を放置するなんてことはなかった米だが、オバマもクリントンも形無しだ。こんな貧国に拉致問題を頼んではいけない。いわんや国の護りを恃んではならない。

こうなったら無能の代名詞になったバン・キムーンが北朝鮮へ行くのに期待したくなりますな。とにかく同じ言葉という強みがありますから。

余談:ついでにくだらないウンチク:4人はそれぞれ違うビールでジョッキを傾けThe president was drinking Bud Light, Biden was drinking Buckler, Gates was drinking Samuel Adams Light, and Crowley was drinking Blue Moon. との由。ブランドもさりながら、メディアは肩書きの順にキッチリ書き順を崩しませんでした。(了)



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