安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


-------- ----------------------------------
黒人教授と白人警官
------------------------------------------
〈 2009年 7月 28日 火曜日 )


ハーバード大学の黒人教授が家宅侵入の疑い通報を受けて出動した警官に乱暴、正式には治安を乱す行為(Disorderly Conduct)とかで16日逮捕されたがすぐに釈放され、問題になることはなかった。それを数日後の朝の番組でオバマが逮捕した白人警官の取った措置に手錠をかける必要はなかった、愚か(stupid)と非難した。で、その日からというものアメリカの目は医療保険の議論をそっちのけでこの人種差別問題に集中しております。

●被害意識過の黒人先生
最初にラジオニュースを聴いていて、この先生,有名かもしれんがちょっとおかしいぞとおもった。先生は家の鍵を忘れたので家に送ってきた車の運転手とふたりでドアに体当たりして押し開け、家に入った。当地では家の鍵をなくして入れないときは警察に連絡すれば開けてくれます。路上で故障した車や家の鍵を電話一本ですぐ24時間すぐ来てくれる会社がある。アメリカだって同じシステムがあるはずだ。

しかもこの教授を送ってきたのは教授が所属する「アフリカ人、アフリカ系アメリカ人研究所」の公用車でしょう。身元に問題はない。体当たりしなくてもドアを開ける方法はいくらでもある。しかるにこの先生は性格的にちょっとおかしいぞ、とまあそうおもった。

警官がきたとき、すぐ事情を説明し、自宅であることをIDを示してキチンと応対したなら逮捕なんてことはなかった。「おれが黒人だからだろう」と被害者意識過剰に挑むから警察だって取り押さえなければならない。

●バカという者がバカ
オバマは事件について「詳細を知る訳ではないが」と前置きしてstupidと言ったのだが、ハーバードで法律を勉強したオバマは黒人教授が正しくて白人警官が差別的だったと早トチリしたちしてもムリはない。大統領の口からでれば失言ではあるが、いつかは黒人大統領が避けて通れない人種問題の議論を深めるよい失言といえる。それなのにオバマは件のクロウリー巡査部長とゲイツ教授をHWに招待して3人でビールを呑みながら仲直りしようという。なんてStupidな、終わらせ方なんでしょう。

ゲイツHenry Louis Gates Jr.教授がことさら警官に食って掛かるのにたいし、クロウリー巡査部長Sgt. James Crowley,は人種差別のない取り調べを警官に指導している人物で、味方する黒人がいくらでもいる。対する教授のいる研究所では90%の研究員や職員が警察を非難する書面に署名したという。この研究所は偏向的だな。(了)



フルーツメール



Pnorama Box制作委員会

ひとこと言いたいなんでも・掲示板へ
筆者へのmailはこちらまで
HOMEへ戻る