安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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欺瞞エゴ「一任してほしい」
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〈 2009年 7月 18日 土曜日 )


●不遜な逃げ口上
あなたが役所に頼んでいた件について、ナシのツブテに業を煮やしねじ込むつもりで電車、地下鉄あるいはバスに乗って役所へ出かけたとしよう。窓口で「あの件はどうなってますか」?と尋ねると、担当者と称する男あるいは女が出てきてこう告げる。
「こちらも鋭意調査中です。判り次第連絡しますからそれまで待つように」
酷いのになると、「要請の件につきまして、もっと正式な書類にして資料なども付けて申請する必要があります」とヌケヌケとお前が悪いと云わんばかり。要するに本件は任せておけと言うばかりで、いま何処まで進んでいるか明かそうとしない。

斯様なな経験をしないで一生を終える人は権力者である。市井の民は役所のコネを頼ったり、ジャーナリストを伴って行かなければまともに相手にしてもらえない。このときほど無名のヒラ人間が歯ぎしりして悔しがるときはないのだ。

●選挙ボス、小沢一郎の
窓口の無責任公務員とよく似た増長した政治家意識に旧態依然たる政界ボスの不遜なふるまいがある。民主党の小沢一郎は代表代行が、衆院選で空白となった都議候補者の選定にたいして「勝てる候補を立てる。具体名は一任してほしい」と民主党都議との協議で押し付けた。「はい、それではよろしく」と応じる方も最低だが、手前勝ってな裁量を21世紀のこんにち恥じらいもなく言えるものだな。呆れました。

会議で議長が、また民間の理事会などで理事長が自分に一任するよう挙手を願います……なんてことを平気でやる。特定の人物に多数決で一任すれば民主主義か、バカもやすみやすみいいたまえ。民主選挙によって選ばれる議員がそもそも選挙ボスが指名したヒモつきとあればナンセンス、こういうやり方には有権者がお灸を据えるなりボイコットしましょうよ。子分作りに励み小沢派閥拡大にご執心の小沢一郎はそろそろ化石にしましょうよ。(了)



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