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ヒジャブ殉教
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〈 2009年 7月 10日 金曜日 )
●ドイツの法廷殺人事件
ドイツの法廷で被告がヒジャブを着用する被疑者を18回もナイフで差し、殺した事件がありました。ムスリム女性が西洋圏でヒジャブを使う事に本国人は違和感がある。サルコジは公共の組織内,学校や職場でヒジャブを禁止しようとしているように、各国とも何らかの規制をしようとしている。当地ではムスリムの婦人警官がユニフォームの帽子の下にヒジャブを被ろうとして議論になった事がある。ま、これくらいの規制はあった方が良いとおもうが、ヒジャブを使っているからといって「テロリスト」と呼ぶのは侮辱罪だ。 ●咄嗟のホンネ で、それを言ったのが被告のドイツ系ロシア人の帰国青年(28)で、言われたのが殺されたマルワ・シェルビニさん(32)、エジプト人で重身のからだであった。犯人は侮辱罪で罰金刑を課されたが不服申し立ての控訴審が行われていた法廷でこの事件がおこった。しかもマルワさんの幼児が見ている前で、止めに入った夫も差され、警官が発砲、なぜかムスリムの夫が撃たれ病院に運ばれ渋滞である。人間は咄嗟の行動にありのままホンネの態度がでるものですね。この警官はとっさの行動に理性よりホンネの感情が出た。 ● Hate Crime キチガイに刃物を持たせて入廷させていた警備怠慢、すぐ取り押さえなかった警備人、すっ飛んできた警官はまず肌黒い方にピストルを発射した。こんな法廷警備ではムスリムたちの怒りが修まらない。犯人を逮捕するのに被害者を撃つやつがあるか! ムスリムからみればドイツ法廷まるごと『ヘイトクライム』であろう。 遺体は故郷のアレキサンドリアへ送られ月曜日に葬列の大デモがあった。ネットの抗議書き込みがエジプトに広まり、カイロで今日、大抗議集会が行われるそうだ。おおいにすすめてください。ドイツにはあいかわらずネオナチが健在で、ロシアの若い右翼たちはプーチンの後押しがあって外国人への暴力沙汰が耐えない。 ラクイラで開催中のG8+一員にムバラクが来ているのでメラケルはこの件で「わび」をいれると報道された。 余談:G8とG8+では記念撮影にそれぞれ何処に立つか位置決めの名札が足下に張ってあるのですね、端っこの人が次には中に来るよう案配してある。でないと開催国とアメリカがいつも真ん中になりますから。円卓も席替えをやる。木曜日はオバマの横にムバラクが、議長ベルスコーニの横にアソが、何を基準にするのやらクジとしか思えない位置ですな)(了)
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