安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ねずみ講メドフに判決150年
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〈 2009年 6月 30日 火曜日 )


● 日々是怠日
4日間オスロにいたのでコラムを休みました。家内はこのところ木曜日ひるから月曜のひるまで毎週オスロへ15ヶ月の孫の世話にゆく。たまには私も一緒にゆくのですが、当日まで忘れていた。「もう行くよ」と言われて着の身着のままハーつき従って行きました。当地ベルゲンとオスロは特急電車で所要七時間、だから毎週の空路代、その間の空港駐車料がバカにならないのだが、ま、しょうがないですわな。

連日30度に達する天気が2週間続く予報、熱かった。北欧の夏は日が長いので16〜17時に最高気温に達する。だから朝から犬と15ヶ月のまごをつれて家の前の公園、オスロ市内では一番大きい公園へ散歩、Open幼児園というか、親が一緒にいて遊ばせるところで時間をつぶす。親たちが互いにおしゃべりする場所でもある。公園のあちこちで遊ばせてから簡単にケーキと冷たいコーヒ、孫はアイオスクリームを食べる。園内のカフェーでは犬に水を持ってきてくれる。

公園は朝から晩まで主に若い人でいっぱい。ハダカで寝そべっており、一人、ふたり、グループなど数百人はいるだろうか、お弁当やビーフやソーセージをグリルしてにぎやかにやっております。月曜の朝早く行くと芝生の植をブルドーザーのようなバキューム掃除機をかけてゴミを吸い取っていた。普通のゴミ入れのほかに、グリルの残り炭を棄てる大きな容器などもあるが、キッチリ片付ける人もいれがそうでない連中、タバコのもみ消しや飲み物のフタ、紙くずを散らかして行く者もいるので公園の掃除は欠かせない。秋になると先端の部分を付け替えて落ち葉を吸い込み片付ける真空掃除車になる。

夕方、熱いけれど3時間ほどまた公園へ、買い物を済ませて・・孫との一日がおわる。日々是怠日、lazy dazy summer をすごしてきました。

●ねずみ講のメドフに150年の刑
史上最高のポンジースキーム(ねずみ講)1700億ドルの投資詐欺をやり遂げたメドフに150年の禁固刑が決定した。罪状の殆どに最高刑を科した判決である。弁護士側はメドフ71歳に考慮して12年を主張したが、自殺者もだした数千人の被害者側の心情をおもえば当然か。すこしでも返せればいいが集めた金が何処へ消えたか皆無なのが実情らしい。

150年の刑期なんてのはアメリカでもめったにないそうで、テロリスト、国家機密漏洩や売国の裏切り者、極悪非道の犯罪者などに適用された歴史がある。にしては敵国逃亡し祖国を裏切ったJenkinsさんは特別な計らいを受けましたが、たいくつな凡人だったからでしょう。メドフは道徳観と罪悪感に欠陥があり、およそ人間的ノームが欠除した人物、大悪党の素質に染まった人物にみえる。騙した顧客は有名人、金満家、退職者、中間層から貧乏人まで人種階級を問わず、いうなれば無差別テロを10数年重ねてきた稀代の犯罪者である。

テロリストの特徴に家族を庇い犯罪に引き込まないというのがある。パレスチナ自爆テロの場合は、テロ機関が家族の生活を保障するシステムになっている。メドフも家族だけは守ろうと贅沢狂いの悪妻に「妻は何も知らない」、息子の企業とは関係ない、全部自分一人でやりました。そう言ってシッポを出さないしたたかさがある。(了)



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