安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


-------- ----------------------------------
負の祭り盧武鉉「永訣式」
------------------------------------------
〈 2009年 5月 30日 土曜日 )


●自殺に国家が同情するメンタリティー
盧武鉉前大統領の国民葬に18万人が霊柩車の通る沿道や市庁前広場に集まり、遺影を掲げた全国の焼香所に400万人が訪れた。式場の「景福宮」には李明博大統領はじめ与党政府閣僚が総出で献花。自殺者への同情をこれほど強く表す国民は韓国がいちばんでしょう。

●反日、親北の盧武鉉
在任中はかような国民葬に値する支持を受けた事はなかった。支持率が落ちると歴史認識を持ち出し反日政策を煽り、竹島に絡んで侵略戦争の歴史講義をしたその歴史認識のウスッペラさに呆れたことを覚えている。日本の植民地統治時代に親日であった者を反民族行為者とし、その財産を没収する法律を作り実施した。真相究明会によって親日派と烙印された406人の指名を公表したことに至っては、トータリタリアン国家というほかない。その延長が「在日さんは信用できない」という発言になったのであって、日本人が喜ぶのは軽率だ。

●国内的な負の祭り
韓国でも国内支持率はひくく退任後、不正資金の疑惑捜査をおもしろがっていたのではなかったか。それが自殺によってメディアも与党も一緒にコロリと一転した。親北に貢いだお礼に、金正日から弔電を貰ったのがノムヒョンさんの最大の誇りとされる。北は核実験以来、今週すでに6発のミサイル発射実験をおこない、米韓が警戒態勢にはいった現状から振り返れば、誇りは愚弄にすぎない。盧武鉉葬儀をあちらでは「永訣式」というそうですが、海外からの参列は、大物No.1が日本の元首相の福田さんというからが殆どゼロだ。自殺以来、一連の現象をわたしなりに定義すると「国内的な負の祭り」とならおう。(了)



Pnorama Box制作委員会

ひとこと言いたいなんでも・掲示板へ
筆者へのmailはこちらまで
HOMEへ戻る