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市民、反タリバンへ動く
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〈 2009年 5月 1日 金曜日 )
●梅の木に鳥の巣
陽気だとは思ったが仕事場に閉じこもっていたので気がつかなかった。30日は過去100年で最高に高い温度になったそうです。20度を超えました。その日の朝、窓から数。の崖下から伸びて大きくなりすぎた梅の樹をみながら、白い花も散ったなあ〜。ショース(白と青の尾長に似た鳥、カラスくらい大きくて雑食性、見た目にはきれいな鳥だがワルサする)がまにを食ってるのかと観察すると、小枝をくちばしで切り取ってはすぐ近くの枝の間に……オッ、巣作りしてござる。花が終わったらバサバサ枝刈りしようとおもっていたのにもう、ヒナが巣立ちするまで切り落とせません。識者がいうにはカラスに卵、ヒナを取られないよう家の近くに巣をつくるという。迷惑な鳥だ。梅の木とよばずプラムツリーに格下げだ。 ●クライスラー+フィアット、弱いネームバリュー クライスラーが破産法11条に行き着きましたか、イタリアのフィアットと提携し出直し?ベンツと組んでだめだったからフィアットに。「 オバマは後押しに80億ドル追加支援をする。この措置でクライスラーは復活、前より強い会社になり、従業員や下請け企業雇用が確保されると数字をあげて調子いいこと。GMが先に11条適用を申請するハズだとおおったが、クライスラーの債務圧縮にはヘッジファンドが反撥して決裂した。GMもおなじで株持ち金融業は、債権放棄しても新株主になれないような条件では意地でも証文破りはしたくないだろう。オバマさんまたお金出しますね。キリがない。 先行のトヨタ、スバルに強敵あらわる。韓国の現代傘下にあるKIAモータースが米南部ジョージアに大きな工場をたて、地元の町は2500人の雇用に失業者がなくなり、各種ショップが開店、KIAさまさまのルポがありました。2009年に30万台売るらしい。で、実際米で売り上げを伸ばしている。 ●反タリバンに立ち上がったパキスタン市民 パキスタン情勢は、「土壇場でパキスタン国民が反タリバンに立ち上がるだろう」(4月23日最終行)。ラシドの予言があたりました。ラホールで反タリバン市民デモが気勢を上げ、女性が多い。シャリア法のタリバン地区で、学校がふうさされたり、女性蔑視の風潮が知られるようになったので、デモは女性が先頭だ。ただ組織化ができていなくて、いちばんグループとして統制されたデモはゴミ屋さんが市の清掃課に待遇改良を訴える。なにそれ。ま、いろんな人がデモに参加するのでテーマにそわないプラカードもあるのです。大めに見ましょう。 少し前までのパキスタン市民はというと、反米、反政府、親タリバンとあとはタリバンに同情的なグループ。だもんでパキスタン軍は人数も武器弾薬、攻撃ヘリから核弾頭まで持っているのに、北西辺境のタリバンと戦う意志が脆弱なのです。市民の支持がないからちょいとやっては休戦を繰り返してアメリカの顔をたてたつもりでいた。 それがどうやら風向きが変わった。イスラマバードまで100キロに迫ったタリバンに政府軍が出動、これが初めて国民の支持をうけて、士気があがり、攻撃ヘリも使った。学校が再開され、医療システムが元へもどり、公民館や映画館も、そういうインフラができてくればパシュトゥンでもスワトでも部族の支持がえられるだろう。今日はパキスタンに初めて希望をもてた感じがしてオーバーに楽天的である。(了)
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