安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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SARSの次は豚インフル
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〈 2009年 4月 27日 月曜日 )


●空路人がはこぶインフルエンザ
メキシコシティー発信の豚インフルはすでにアメリカ、カナダで発病者がでました。スペイン、フランス、イギリスでもまだ確定ではないが診断を受けている。オーストラリアとニュージランドも感染が疑われている。もはや各国当局は「見極める」なんて言わないで、すぐ対策に着手してもらいたい。

人から人へ感染するそうですから。各人手を洗い気をつけよう、と言ったところで満員電車で通勤する社会ではそうも参らんでしょうが、うがい薬を一日分ポケットに入れて通勤し、人ごみではマスクをかけしましょう。

●人目でオープンにクシャミや咳はやめろ
それから大きなクシャミやらコンコン咳を平気で人前でやるのはケシカらん。風を引いても無理して仕事に出て来られては迷惑だ。でも面と向かって注意するのは気が引けるし、絡むコワイ人がいるのでなかなかできません。こういう反社会的行動は、都道府県や市町村レベルで広報に努力し、政府機関はTVで訴えるべし。

●五大陸パンデミックの懸念
2 003年に800人が死亡したSARSが大騒ぎになりました。あのときは中国で隠蔽したためよけいに広がったといわれる。鳥インフルでもアジアの被害がいちばん酷かった。WHO福田けいじというインフルエンザの専門家が「世界は豚インフルがパンでミックに広がっても対処の準備ができている」とTVで解説している。だいじょうぶかいなもう。グローパル・パンデミックになれば自然消滅を待つしかないよ。ま、今度の豚インフルは形を変えてヴァリエーションをつくる厄介なウイルスらしいが、タミフルが効くという。

●タミフルは大丈夫?
日本のタミフル貯蔵量はだいじょうぶですか。当地ノルウェーではまだデンマークほど騒いでいませんが、というのも健康医療省が発表したタミフル貯蔵が120万人分、すなわちこの国全人口の3分の1をカバーできている。なかなかやりますね。

●メキシコとスペイン観光産業に痛手
今年のメキシコは麻薬マフィアとの戦い、拉致の横行や経済危機のあおりで死に体のうえに今回の豚インフルで経済活動が一層停滞し、観光収入がガタ減りに減るでしょう。ヨーロッパで最も感染者が高くなりそうなスペインでは失業率が20%に達する。この国も観光収入が大きい比重を占める経済である。こういう悪いときに、豚インフルを素早く終わらせれば景気回復に繋がるチャンス。経済対策とちがって各国とも文句なしに協力できる分野です。(了)



Pnorama Box制作委員会

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