安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


-------- ----------------------------------
チャベスとオバマの顔合わせ
------------------------------------------
〈 2009年 4月 18日 土曜日 )


● チャベスとオバマの顔合わせ

トリニダード・トバゴで開かれている米州サミットで、オバマはチャベスと会談する予定はないとされていたが、この写真をみると非公式な立ち話は会議の休憩時間にありえる雰囲気になりましたよ。会議前に顔を合わした二人はどちらもそっぽを向かず挨拶。

チャベスはブッシュに罵詈雑言の限りをつくしましたが、オバマ政権との関係改善対話に積極的である。米はキューバと話し合え、米州会議に呼ぶべきだ、となかなか正常な発言があるが、返す刀で「キューバはアメリカよりもはるかに民主主義国」とまあ口が考えより先に飛び出す。クリントン時代に戻ろうとも言っちゃた。会議のスターは毒舌チャベスかオバマ+ラウル組か(G20で人気をとったブラジル大統領)となりましょう。

●米・キューバ関係に「新しい始まり」
議題にはないが、話題はやはりキューバの米州加盟、すなわち米が1960年以来課している経済制裁を解除し、国交を再開を要求する南米諸国に同対応するかだった。そしたらオバマが「米はキューバと新たな始まりを求めるseeks a new beginning」と先手を取って演説。

キューバのカストロ兄はまだ生きている。この革命史の生き証人は革命後のキューバをカリブの安定勢力として維持してきた。平和ノーベル平和賞に値する。南米諸国家の混沌に比し、カストロは国民を食わせ社会主義的医療を充実、米の長い経済制裁をうけて産業開発に立ち後れたが、東欧やソ連や中国より公平な共産主義国家を建設したといえる。弟のカストロ現大統領はオバマに「なんでも、あらゆることに話し合う」と全面賛成である。

実際にはしかしイランの例が示すようにひと月たっても進展がなく、行き詰まり。反してキューバとの話し合いは緩慢であっても確実に雪解けが進むとおもう.そしてその方がよい。急速にオープンになればキューバ社会が崩壊する危険がある。

●亀井静香のレトリック
国民新党の亀井代表と小沢一郎はYKK(山崎/小泉/亀井)のあと同類相哀れむともうしますか、盟友になっていたのですね。その盟友が片方に「身を捨てて今の空気を変えないと負ける」と進言した。このままじゃ我が党も共倒れってことでしょうか。亀井さんは憂国の士みたいな発言が若い頃から好きで、15日の会談で「100年に1度の経済危機の中で日本がどういう役割を果たすかという仕事は、あなたしかできない。代表を辞める、辞めないは一部に過ぎない」と報道番組の中で言った。これって保身ですか。具体的には「身を捨てろ」が中味なのに、レトリックは支離滅裂だな。ひと月前は西松ピンチの盟友を敢然と擁護、警察庁出身の亀井さんが検察ファッショだと叱咤したのはお忘れか。

●麻生に任せろ
麻生さんを最後まで応援すると書いてきたてまえ、麻生支持率アップ、小沢さんより首相にふさわしい方に逆転した。ご同慶であります。小生が麻生支持に立つのは、政策実行が良いとか悪いとかでなくて、一度首相になったら少なくとも一年は引きずり降ろす画策はしない。批判はいくらあってもよいが、すぐ辞めさせるのは弊害が大きい。悪い選挙率で何度やっても政治はよくならない。(了)



Pnorama Box制作委員会

ひとこと言いたいなんでも・掲示板へ
筆者へのmailはこちらまで
HOMEへ戻る