●米国防省、中国政府に抗議声明
9日、米国防省は中国船が公海上で米船を妨害した、と中国政府に抗議声明を出した。

	概要は、米海軍の調査船「インペカブル」（写真）が先週から東シナ海、海南島の南約120kmで調査活動をしていたところ、中国船5隻につきまとわれ、次のようなイヤがらせを数日間にわたって受けた。中国船は海軍情報収集船、海洋漁業監視船、海洋調査監視船と中国旗をかかげた一見漁船風が二隻。

●イヤがらせの方法
▽ 異常接近：、衝突危険のため自衛の放水したところ、相手は下着を脱いでなお7-8メートに接近。笑っちゃった。濡れないよう制服脱いで裸になり五星紅旗をかかげひるまず『立ち退け！と叫んだそうな。なかなかやるのう。
▽ 前方停止：衝突すると問題になるので急カーブで進路を変えなければならない。
▽ 進路に木材を落とす：ハラスメントを逸脱してキケン。
▽ 前方横断：舳先の数百メートル先をフリゲート艦が横切る。海の暴走族ですね。
▽ 近接飛行：。インペカブルには同型機が11回の近接飛行（高さ183m、レンジ30-90m）を行った。事前通告なしですからコワイですよ。慌てて撃ち落としたらたいへんだ。ほかにも黄海では中国海岸から121キロにいた米海軍の調査船「ヴィクトリア」に中国のY12哨戒機が12回のフライバイ（近接飛行）を繰り返した。

●軍事用海底探知
米海軍調査船というのは海底地形の調査とソナーで潜水艦を探知するのが主目的、中国周辺海上で五隻が活動している。ちなみに南シナ海真ん中にあって石油がありそうな南紗諸島は中国と周辺５カ国（フィリピン、ベトナム、マレーシア、台湾、ブルネイ）が領有権を主張しているが、実際は中国海軍が力で他を寄せ付けない。中国は南シナ海全域を自分のものとおもっているようで、この報道への米紙書き込みは中国系のひとなのでしょう、アメリカバッシングで満ちています。中国系ブロガーは米紙が中国を批判したときの団結が凄まじい。

米の抗議は音声通信とメールで伝えてあるがまだ中国政府の反応はない。いま北京で途切れていた「米中国防対話」が行われているので議論しているはずだ。くわえてワシントンを訪問中の楊ケツチ外相がジョーンズ安全保障補佐官この件で話し合うそうですが、ことは個別の事件ではない。中国の海軍力増強が目覚ましい今後、危険を孕むイッシューである。（了）

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Pnorama Box制作委員会

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