安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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オバマ、選挙スタイルへバイパス
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〈 2009年 2月 13日 金曜日 )


●ジャッド・グレッグ オバマにNO
リチャードソン、メキシコ州知が不正受益の嫌疑で辞退した商務長官のポジションに、オバマが、バイパルチザン(超党派)を売り物に3人目の共和党閣僚としてジャッド・グレッグを2月2日に指名した。

木曜日、グレッグが断った。記者会見で "It became clear to me that it would be very difficult day in and day out to serve in this Cabinet," 指名されてからこのかた解った事は "part of a team but not 100 percent with the team"であり、不安定な任務にムリしないほうがよいとの判断。経済政策をことにしながら商務長官を努めるのは居心地がわるかろう。


●長大型景気刺激策に反対
グレッグは2月はじめ「党派の争いにかまけたり、イデオロギーにこだわっているときではない」とオバマに賛同、指名にイエスと応えるのが義務である。情熱をもってやりたい」と態度を述べていた。長官地位に草木もなびく貴殿もか、と見えたのだが、このところの両院における景気刺激策の審議過程で気持ちが揺らいだのですね。

オバマの景気刺激策にグレッグは賛成していない。マケインと同じ4000億ドルレベルが適当と考えている。グレッグはノミネート中であったので上院の審議に参加していないが、オバマとの見解不一致のまま政権に加わるのをよしとしないプリンシプル・矜持を保った。

●舞い上がるスーザン・コリンズ
景気刺激策が両院通過したことをうけて、投入額のスリアワセ協議はいともかんたんに7890億ドルで合意成立。前回書いたスーザン・コリンズが民主党のリードやペロシらと、あっちを増やし、こっちを削りして辻褄をあわせ、討議したとい形だけのみみっちい減額である。それで雇用創出が400万人から350万人に変更された。いい加減なはなしではないか。

オバマのいうバイパルチザンは結局,下院で前共和党員が反対、上院でコリンズら3人だけ、数字からだけではブッシュ時代のネジレ議会よりもパルチザンではないか。先回は「権威と市民レベルを使い分けるオバマ」に触れた。その後、おなじ主旨のコメントがあり、ささやかなわがコラムも棄てた物ではないとたあい無く気分爽快であります。

●オバマの記者会見を批判したWSJ
WSジャーナルが社説で、オバマWH記者会見での記者の弱腰と事前に質問者を決めていたことを批判している。おなじことがホワイトハウスに入る前の記者会見でも事前リストに沿って質問者を指名しており、昨年のコラムでこのことを書いた。メジャーメディアの大物記者を落とさないよう歴代大統領はブッシュもリストを持って記者会見するが、気分次第で予定時間を30分以上超過して自由に受ける。だから答弁がひとつ終わると記者さんたちが一斉に手を上げるのだが、オバマの記者会見ではどうせ当ててもらえないのでチラホラだ。オバマはいつまでこのロシア的アナクロ会見を続けるつもりなのか。

●「選挙キャンペーン」スタイルへ「バイパス」
タウンミーティング風の集会スピーチをフロリダで行ったことを指してわたしは「市民レベル」を使い分けると書いた。これをWポスト紙は「選挙キャンペーンへの回帰」でオバマの本領発揮、人気回復をはかったと表現。うまくいかないパイパルチザンに対して「バイパス」とネーミング。本職はさすがうまい!(了)



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