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海賊の消えたソマリア沖へ自衛隊
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〈 2009年 1月 28日 水曜日 )
● 遅れてきた優等生
ソマリア沖を通る日本の船を海賊から船団護衛するための自衛艦派遣が28日に決定され、それを受けて海事が準備、実際の活動は3月頃になるという。 海賊船を見つけて攻撃されなければ応戦できない……では臨検もできませんわな。ま、いいでしょう。ソマリア沖の海賊被害は昨年11月から発生しておりませんから。 昨10月にサウジ・アラムコのタンカー「シリウス・スター」(リベリア船籍)が拉致されてから、米英仏中露からマレーシアまで関係各国の海軍が一斉に出動し、怪しい船に臨検を始めた。これで海賊ボートはみな追っ払われたり、沈められたり,逮捕・連行され、今年になってから海賊船は一隻も出没していないのです。 だからといって行かなくても良いというわけにも参りませんが、派遣される国際優等生日本の自衛隊員としては、パーティーが終わった会場に盛装して入るようでバツが悪いんじゃなかろうか。 ●身代金、バナナの叩き売り タンカー「シリウス」は1月9日、海賊との交渉成立で乗員とともに解放された。その身代金が当初の2500万ドルから300万ドルで決着したという。エビス景気の海賊たちも不況に突入しました。米は国連安保理が承認した海賊村への地上攻撃を警告している。ですから先兵にされる海賊たちはもとの漁民に戻るだろう。沖合が廃油で汚染されたため漁労ができず、しかたなく海賊に転職したとの説もある。海賊に各国の警備艇が見張っているため、この国が無政府状態であることをいいことにソマリア沖合を廃油の棄て場所にしてきたフナ会社の悪しき慣習に歯止めがかかります。 ●異聞、身代金は海のもづくに? さて、シリウスへの身代金は浮きをつけた防水袋に入れて、ヘリから海上にパラシュートで落としました。その映像は世界に配信された真相。で、そのあと何がおこったか、カナダのCBCによるとソマリアの海賊港の住人や海賊の話では、身代金を拾い上げた海賊のスピードボートがヘリから銃撃されないかとスピードを出しすぎて横転、身代金を失い、5人溺死、残りの3人は数時間泳いで岸にたどり着いたという。よくできたハナシで海賊側の煙幕か?ウラがとれない報道なので日本では報道しなかったとおもいます。(了) 追記:1月末にソマリア沖よりアデン湾に入った区域でドイツ船とギリシャ船が襲われ、ギリシャ船はSOSを傍受した中国艦艇が米軍艦艇よりいちはやくかけつけ海賊を追撃した。
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