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ナリマン・ハウス突入作戦を批判
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〈 2008年 12月 1日 月曜日 )
インドのパティル内務省が責任をとって辞任、当然だろう。安全保障担当補佐官ナラヤナンは辞表を出したが受理されず続投。
●イスラエ士官、インド治安部隊を叱る イスラエルの対テロ特殊部隊の士官がインド治安部隊の無策をケチョンケチョンに非難しました。ユダヤ施設でありユダヤ人が宿泊するアパートの『ナリマン・ハウス(or Chabad House)』では9人の犠牲者中、6人がイスラエル人で米国と二重国籍を持つものもいる。施設にいた大多数が助かっているのでイスラエル政府は謝意を表明しているが、勇猛な対テロ部隊の士官からみれば歯ぎしり悶々。以下その抜粋です。 「ナリマン・ハウスのように比較的小さな建物で、解放するまで12時間もかかったのは異常だ。突入してから数分内で終わらせなければ人質を助け出せない。」「インド部隊の突撃攻撃は中に人質がいないようなおっとり攻撃だ。可能なだけの人数で迅速に人質に達する救出作戦であらねばならない。たとえ隊員の犠牲を払ってもだ。だが、インド隊員はあまりにも注意深かった。」「TVでは野次馬が現場に群がっている。どうして立ち入り禁止にしないのか、またヘリから屋上に隊員が降りるリスキーな作戦をとるべきではない。しかも地上部隊が突入してから一階で爆発があり、そのあとヘリが屋上に現れた。ダメ、最大の効果を発揮するためには同時突入であるべきだ。」 ●タジ・ホテルのオウナーはTATA会長 インドを引っ張るる企業グループTATA、その財閥の何代目かしりませんが、会長のラタン・タタがムンバイ連続テロとタジホテルの被害について話すTVインタビュー(CNN)を初めて見た。雇われCEOにはない物腰、長期的に祖国インドと世界を俯瞰するご意見を拝聴する。わたしは遠くからヤジるのが柄にあっているので、こういう(お金がありすぎて)私欲のない高雅なご仁には頭を垂れる。ま、ナミの人間でもタタ会長の立場にあれば、言葉だけはあれにちかい正道にたった物言いができないこともないが、この人は求心力がスゴイ。 インドは米国発の住宅関連不良債権にさほど影響されていないというが、グローバル信用収縮の影響はTATAのように欧米金融機関からの融資で企業買収にはげみ規模を拡大してきたグループに徐々にあらわれるだろう。グループ内には経営困難に陥る企業もあるだろう。ホテル業はそのひとつ。 Tajホテルは幸いインドを背負う気概にあふれたオウナー、ラタン・タタ氏が、早急に修復し再開する。またインドでは経済発展がすこし鈍化しても、国民生活が比例して低下するわけでもない。テロの捜査が進むにしたがってパキスタンとの関係が悪くならないよう、考えようによっては印パがテロ対策で協力し、互いの友好関係を堅めるチャンスである。(なんだかTATA会長の言みたい)東の隣国アフガニスタンと仲の悪いパキスタンはせめて西の隣国インドと仲良しすることです。(了)
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