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近況、つつがなし
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〈 2008年 11月 28日 金曜日 )
● 映画『めぐみ』
しばらく更新をやすみましたが、今週も日常はあいかわらず楽しくやっておりました。米人夫妻が監督した記録映画『めぐみ-引き裂かれた家族の30年』をラフト・ハウスで見る。英語のタイトルはAbduction The Megumi Yokota Story拉致。外務省が購入し世界各地の大使館が非商業的に人権擁護組織の協力をえて上映するという。ノルウェーではまずラフト人権基金のあるベルゲンで、20人ほどの少人数でしたが行われた。 試写後、質問が続出し、みなさん大変強い印象を受けられた。書記官のI氏がよく答えていました。できればもう少し大きい会場でやれないものか、TVで放映する計画はないのかなど積極的な反応があり、もどかしい。もちろん著作権のある制作会社がイニシアチブをとる問題ですが、外務省/出先機関にもう一踏ん張りを期待したい。 ラフト人権賞は反独裁体制の有言実行教授トーロルフ・ラフト教授(べルゲン経済大)を記念して設立された民間基金。受賞者は抑圧、投獄されている人権活動家がメイン。Googleでラフト基金を検索、または http://www.rafto.no/ ●ヴェルディ『レクイエム』 12月が近づくと、いろいろなメサイヤ、レクイエムが演奏される。水曜はベルゲンフィルによるヴェルディの『レクイエム』の初日、ひさしぶりに家内とグリーグホールへ。ソプラノとアルトはどちらも悪くないがの音質が合わず残念。テノールの米人がよかった。バスはムルマンスク生まれのロシア人でいい声ですが音程に疑問あり。ヴェルディのレクイエムは、鎮魂の台詞を大スペクタクルオペラよろしく豪快にうたい、フルオーケストレーションが豪音を響かせる。歌詞を換えて新年の第九に替えたいくらい。 帰ってきたら、ムンバイ連続テロ、ドえらいことではありますが、要領を得ない追っかけニュースより、もう一度レクイエムのLPを引っ張りだして聞く。ショルティ指揮、ウイーンフィルの2枚一組のLPで、40年前に買ったもの。引っ越し荷物に入れてきた一枚です。針の音がコチコチ、ザーザーと雑音だらけですがわたしはこれがいい。ショルティもソプラノのサザーランドもテノールのパヴァロッチも不帰の人になりました。パヴァロッチは40年前のLPでも一声で「キャッあの声」とわかる張りがあり、「我れ過ちをおかしたり」を後悔慚愧の念などどこにあろうか前向きに歌い上げる。絶唱ですね。CDでとおもい、以前当地のショップで探してもらったときは見つからないと言われた。で、ショルティがシカゴフィルで録音したCDにしたのですが、金管が響きすぎて軽く感じる。雑音のLPに勝る『レクイエム』はない。 ●動き始めた孫きたる 昨日は娘が友達の誕生日だとかで娘を連れて週末に帰省するため、ハイハイ、手すり立ちをはじめた孫のために家を大掃除、床を拭き掃除、コンセントにフタをしたり忙しかった。働く家内を助けねばなるまい。食事椅子、遊ぶかご枠なども買わなきゃ、たいへんですわ。ということで空港へ迎えにいっている間、熱い暖炉を冷やす。火種をとり、ストーブの扉を全開すると1時間足らずで触ってもヤケドしないようになる。明日からまた大変だ。(了)
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