安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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オバマ、250万人雇用創出へ
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〈 2008年 11月 23日 日曜日 )


● 22日、バラク・オバマ次期大統領ウイクリー声明
要旨をまとめました。(括弧内は筆写注)
▼ 10月の住宅販売は過去半世紀で最低。
▼ 先週の失業者が54万人を超える、過去18年で最高。
▼ デフレスパイラルのリスク、これは財政赤字を増やす
▼ 今年120万人が失業。(10月の失業者総数は1010万人、失業率6.5%)
▼ 迅速大胆な対策がなければ来年は数百万人が失業する
▼ 1月20日(就任式)は新方向、新思考、雇用創出と新エネルギーによる経済成長をもたらす改革への門出。
2011年1月までに250万人以上の雇用を創出する景気対策計画を経済顧問団に指示。計画を就任早々署名する。(議会審議におくる)
▼ (計画は)道路、橋の建設。学校の近代化、風力発電、太陽電池、低燃料車の開発など。これら未来への長期投資はあまりにも長く無視されてきた。

状況認識は同感、異議なし。しかし景気対策にあげた公共事業は効率の悪い従来の手法だ。代替エネルギーの開発は2年そこらで成果が出るか、正直な科学者に聞いたらいかが。オバマの新ニューディール政策とやらは緒について半年で失速、支持率も急降下・・との予感がたちきれず。

オバマ嫌いの私ですが、ホロっと感心した社会的共感を示した箇所。Right now, there are millions of mothers and fathers who are lying awake at night wondering if next week’s paycheck will cover next month’s bills. There are Americans showing up to work in the morning only to have cleared out their desks by the afternoon. Retirees are watching their life savings disappear and students are seeing their college dreams deferred.
ま、状況に自責の念がないから言えるのかも知れませんが、〔借金の支払いできるか、クビになったどうしよう〕、〔学費の工面がつかない、下宿代をどうしよう〕と、心配で夜中ガバっと目を覚ます辛さがお解りらしい。オバマを圧倒的に支持した苦労層と学生層はその辺りを敏感に察知したのだろう。いままでハッキリ気がつかなかった。

4分に満たない短いラジオ声明ですが、オバマの移行準備事務所のサイトに映像とスクリプトがあります。http://change.gov/newsroom/entry/2_5_million_jobs/
ラジオ用であるためかオバマはプロンプトターを見ている。みなさま、オバマが大観衆へのスピーチをする際は頭を高く下目下目使いに正面を見据えることが少なく左・右と頭が動くのに気がつかれたでしょう。よどみない名演説は演壇の両横、離れたところにプロンプターが設置され、その前は標語ボードで聴衆には見えないようになっているのです。

●雪景色 土曜日は1時間かけて雪かき。夜は-2度になりました。左・ベランダから、フィヨルドの向こうは白雲。右・玄関横上の庭。ベンチが鏡餅のよう。



Pnorama Box制作委員会

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