安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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秋のクラコウ、余録
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〈 2008年 11月 19日 水曜日 )


クラコウの旅で書き忘れたことを追加。
●ヴィスラ川、水清し

クラコウ旧市の南、小高い丘にあるヴァーヴェル城はヴィスラ川に面し、自然の砦の地形にある。ヴィスラ川の下流は黒海から流れるドニエステル川と合流して首都ワルシャワを通り、バルト海に出る。ヴァーヴェルから見るヴィスラ川は水源のカルパチア山脈から近く比較的清流である。水質は観光の重要ポイントです。シャワーがカルキ臭い、風呂水が濁っていると楽しめません。また公衆トイレが到るところにあり、しかも清潔、ありがたいことです。
土産物に琥珀がやたらに多い。いうまでもなくバルト海沿岸で採れる琥珀がヴィスラ川を船で運ばれたのであろう。

●SAKANA SUSHI
すぐ目につくのは市場の南側にある「みやこすし」だが、グランド/ホテルの一角に「さかなすし」とローマ字で書かれた店がある。試しに入って見た。店内は粋な和風で回転すしのカウンターもある。回転すしはここだけとのこと。木舟に載った皿が15人ほどで一巡する広さの水路を回る。わさびは別につくヨーロッパスタイルだが、両端に板前さんがいるのでわさびを利かして握ってくれます。マグロもあった。お値段はクラコウの一流レストランなみです。板前さんもウエイトレスさんも日本語はすし用語だけ、英語も通じないがアイソがよろしい。クラコウに寿司屋/すしバーが7件ほどあるときいた。

●郊外のショッピング・モール〔KRAKOW PLAZA〕
日数を指定してクラコウカードを空港で買っておいた。バス、市電が自由で割引してくれる博物館やレストランがある。どこ行きでもいいから市電に乗って終点までいく。わたしたちの旅の常道である。20分ほどして高層、中層のアパートがならぶ淋しいところにきた。ちょっと明るいところ、クラコウ・プラザというところに来たので市電をおりると、かなり大きい3階ある回廊型のショッピングセンターである。カルダン、アルマーニ、ほかブランドの店が並んでいた。買う人がいるのかしら?客入りはまあまあ。因にブランンド化粧品の価格が安ければとおもったがベルゲンと全く同じ。

しかし奥にあるスーパーは野菜、チーズ、なんでも安い廉い。お酒売り場がまた魅力的、輸入品でも免税店より安い。いじましいクセが押さえきれず、ビールやウイスキーを買う。家内は各種のチーズやハム、果物、パンを買う。ホテルで夜食にしようといういつもの魂胆だ。ホテルの部屋に大きめの冷蔵庫があるのでパン以外は3日分ほど買いだめした。

●「モナリザ」の手と「アーミンを抱く女性」の手
ダヴィンチはモナリザをふくよかに、重ねた手はふっくらと描いた。お腹の大きさから妊娠している女性と言う評論家がいる。一方「アーミンを抱く女性」はキャシャである。手は長く細く、骨張って大きく、緻密に描かれている。実物を見ると血管が浮き出ている。モナリザがソフトフォーカスに背景も笑みも全体があいまいなのと対照的にハイライトの隈取りが鮮やかです。白貂が前足で掴んでいる赤い布地の皺など、前コラムの写真では判りませんが実物は超リアルでした。(了)



Pnorama Box制作委員会

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