安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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メディアに感染したオバマ・フィーバー
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〈 2008年 11月 9日 日曜日 )


●メディアに感染したオバマ・フィーバー
財務長官が誰かはわからないが真っ先に決めなければならない。だがG20よりまえに決まるかどうかはわからない。オバマは金融危機協調対策を話し合うG20には参加しない意向なので後で決めるのではないかとおもう。次に決めておかねばならない国務長官は民主党のジョン・ケリー、ヒラリー、トム・ダシル(民主党上院議リーダー)など。共和党員では、オバマ支持者のパウエル、おなじくブッシュのイラク政策に反対した上院院内総務のリチャード・ルーガー(32年生まれ)、ヘーゲル上院議員まで名前があがっている。

党派にこだわらない『一つのアメリカ』を意識した閣僚人事になるとみられている。そのようであってほしいがフタをあけてのお楽しみ。オバマは内心を気取らせないように成長してきた。長じては一緒に酒を飲んで馬鹿話に興ずることもなかった、傍目にはわからない男である。記者が水を向けてもムダだ。

話はかわるが昨日、オバマ初の記者会見を凡打、中身がないと私観を述べた。だが内容がうすいと言う論評は皆無にひとしく、具体的で素晴らしいという。>(ブッシュの)追加支援Rescue Packをはやく議会承認するよう……もし遅れれば私の最初の仕事として実施する<という箇所がどうしてそんなに素晴らしいのですか。自動車産業救済はペロシがすでにGMやフォードのボスたちと会談している。実施が急がれるのは常識でしょ。また、後ろに立ちん坊させた経済顧問団を>金融危機への対策にかけるオバマの意気込みを示すもの<と評価、ものは考えようだわい。

メディアはオバマの片言節句すべてを好意的にとりあげる。何が面白いんだと書いたA mutt like me(私のような雑種) のところは>微妙な人種問題をあまりにさらりと持ち出し驚いた(AP通信)<という。日本語ならここを読まれよ:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20081108-OYT1T00589.htm

●ボルトン「あの記者をクビにしろ!」
選挙中は両陣営の支持者が討論する番組が多々あった。しかるにオバマ当選とその後のマスコミはオバマ賛辞一色にいろどられ、熱にうかされ平常心を失ったかのようだ。そんななかでボルトンがオバマ贔屓の記者に激怒した場面にいたく感動。一服の清涼でした。これは投票結果が出た日BBCのベテランDavid Dimblyの大統領選結果を伝える番組でのことです。米各地から送られてくるBBC記者の報告(大画面に映し出される)にボルトンが怒った。

まずマケイン側を取材していた女性記者Katty Kay(この人は左がかった私の嫌いなTVニュース記者)に「なぜペイリンがマケインの足を引っ張ったなんてことがあなたに言えるのか」と詰め寄り、司会者のディムリーが割って入った。

そのあと、コロラドから若い男性記者の報告について司会者からオバマが大統領になって外国にどのような影響を及ぼすか、イラク、アフガニスタンについても話していたがこれについてもどう思うか?との問いに「コロラドにいるあの記者をあなたはクビにすべきだ。あの男のやってることはインタビューではない、議論を吹っかけている。言語同断、不埒な野郎だ。ああいうメディアのバイアスがアメリカを怒り狂わせるのだ。絡んでいるが彼は真相がわかっておらん!BBCの名折れと思うよ。」。コロラドの件はYou Tubeにあります。http://jp.youtube.com/watch?v=tiPuqvO6qT8&feature=related (了)


フィヨルドをすっぽり包んだ雲海、我が家のベランダより



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