安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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オバマとマケイン、投票を前に
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〈 2008年 11月 4日 火曜日 )


2008年1月から予備選挙が始まってから長かった米大統領選挙の投票日11発4日がとうとうやってきた。ラストスパートが終わったところでおもいつくまま書きつらねます。

ハワイにいるオバマのおばあちゃんが投票日を目前に亡くなった。オバマはすぐに別れたた父のことは話すこともなかったが、母とこのおばあちゃんのハナシを選挙選でよくしたものでした。おばあちゃん子の面がある。残念でありましょう。I express my sympathy.

マケインもタフですね、月曜日はフロリダを皮切りにテネシー、ペンシルヴェニア、インディアナ、ニューメキシコ、アリゾナ、ネヴァダと7州を回りました。3000kmといいますから稚内から与那護島まであるんじゃないかな。スピーチはみな同じみたいでしたが72才にしてはとてもタフだ、いったいなにを食べてるんでしょうか。

最後の週になって両陣営が呼んだ助っ人、まず初めてオバマと一緒に登場したクリントンですが、やはりウマイ。けれど教育、医療、イラクなどなどオバマ政策をユメ物語、おとぎ話と小馬鹿にしたクリントンが同じ政策を賞賛するのだからわたしはついていけない。クリントンのスピーチは巧言令色でもって安っぽくなった。むかしはもっと格調がありました。で、当初はクリントンもブッシュもひとくくりに過去の政治スタイルだと非難していたオバマは、黒字を貯めたクリントンの財政策を踏襲するというではないか。アホらしい、こういうの見ると青臭い一本気が出るわたし。もう一人のゴアはよせばいいのにフロリダで一票差で負けたことをぶり返して聴衆に投票に行くようと説教。オバマ陣営にこの話の筋を頼まれたといえよい話ではない。飛び去った鳥が戻ってきて跡を濁すようではないか。

マケインの助っ人、シュワルツネッガー知事の応援演説は最高のエンターテイメントでした。しかもオバマの政策をひとつひとつ潰してゆくレトリックは、これまでマケイン側に欠けていた論点である。票田を増やすいい演説だったが『遅かりしターミネーター』。惜しまれる。配管工のジョーがよく登場するようになったが、大統領選に何度も顔を出す人物ではないとおもう。

マケインとペイリンはオバマをソーシャリスト、税金を増やすなど、もっぱらオバマを選べばこんな恐ろしいことになりますよ、といった怖がらせ戦術に徹している。TVスポットもそうだ。オバマ中傷がすぎる。

TV広告と言えば3億円投入して主要3局を含む7局に30分のキャンペーンコマーシャルを放映したオバマにはあきれました。そんなにお金が余っているなら金融機関のベイルアウトなり、救済するというメインストリームのどこかに使ったらどうだ!CMの滑り出しを大統領執務室みたいなお膳立てで始めるなど、わたしは吐き気が出る。オバマには『恥の文化』がまるでない。この点でマケインのモラルはベトナムで証明済みである。

ペイリンがカナダのコメディアンにまんまと引っかかった。サルコジからの電話に驚喜しているうわずった声が正直で可愛い。私と同じ大統領にとの誘いに「8年後かしら」と応じた。その気は当然あるだろう。電話の声は歌手でもある夫人がマケイン陣営に歌を作っている、Joe the Plumberと歌いだし、またヘリコプターでハントに連れて行ってくれないか、動物を殺すのが好きだ、と異常な話し振りになってさえ、戸惑いながらまだ電話の相手がサルコジと思っているのだな。サルコジが英語をカタコトしか話せないことは政界周知のことだが、無垢というか人を疑うこと少ない人らしい。

世論調査の予想はフロリダ、オハイオでオバマがリードしている。この傾向が確かならオバマが選挙人300人以上を獲得する。ボロ勝ちである。投票日の天気予報では共和党の中西部とフロリダ北部に雨、よって民主党の投票率が今回は裏切らないようです。

オバマは支持者に大きな希望をもたせた、たとえば新エネルギー開発で500万人の雇用だとか、若者全部にカレッジ教育まで公費持ちにするなど正気か、不可能だ。失業対策を考えておけといいたい。米金融界に規制を強くすれば投資が窒息する。兵をイラクからアフガニスタンに回すというが、あの地で軍は役立たない。後世、人々は2008年をオバマ熱に浮かれた年として思い出すだろう。呪いではない、最もあり得る予想です。(了)



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