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グリーンスパン証言
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〈 2008年 10月 24日 金曜日 )
●グリーンスパン12年半の決算
23日、グリーンスパン前Fed議長が下院公聴会で証言して、例の難しい言い回しで答えるグリーンスパンに、質問するワックスマン委員長がイライラして "My question for you is simple,were you wrong?"、答えは "Well, partially" 、でまたまた長いセンテンスが続く。当地ただいま暴風雨のため衛星受信が乱れ、とぎれとぎれで要領を得なかったのですが覚え書き。 ▼ 100年に一度のクレジット・ツナミ。自由市場のシステム欠陥を露呈。 ▼ 2005年に警告を発した。金融界トップが株主、投資家をまもるべく、状況把握と対処ができるとおもっていた。 ▼ 度重なる利下げによって住宅融資借り入れがルーズになった。(住宅ブームに火をつけて現在の危機を招いたとの批判を一部認めた) ▼ 解雇、失業、 貸し渋り、年金基金の不安、不安な職場といった今後の状況をどうやって避けるか、方法は見えない。 ▼ 金融危機が終わる兆し/条件は住宅価格が下げ止まり安定すること。そうすれば凍り付いた投資家は再びリスクにチャレンジし市場は流動的になる。それは何ヶ月先にも起こりえないだろう。(つまり何年も先の意) ▼ 7000億ドル救済パッケージは適切、その影響はすでに市場に現れている。 ●選挙を戦い通したオバマの成長物語 マケインが落とせないキー・ステイツであるオハイオ、ペンシルヴェニア、はオバマに水をあけられた。勝てるガズだったフロリダでもオバマに僅かのリードをとらえた。選挙まであと12日、マケイン絶体絶命ですな。選挙期間を通じて進歩がなかったマケインに比べ、オバマの視野と思考はずいぶん成長した。生意気な若造メ、雨を降らす男(巧言サギ師)と揶揄してきましたが、3度の討論にマケインに勝る理解と視野の広さ、問題を解きほぐす知力を示した。公平に見てそう思う。でもね、わたしにはやっぱり虫の好かん男で、来年の夏には支持率30%を割ると観測しております。 にしても、民主党の躍進ぶりはスゴイ。上/下院選挙で議席数を大幅にのばすだろう。大統領選挙と同時に行われる議員選挙はオバマとマケイインとペイリンに隠れてあまり報道されないが、こういうことです。任期6年の上院は今回3分の1の35名が改選、うち2名が特代選。現在の共和党23議席と民主党12席が選挙で民主党が一票伸びるだけで上院は民主党が過半数を制する。 一方すでに民主等が多数派を占める下院は435名全員が改選され、2年前よりさらに勢いよく圧倒的議席数を獲得するとおもわれる。そんななかでマケインが大統領になっても神経をすり減らすだけ、来年の春には支持率30%を割ります。負けろマケインと願う。(了)
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