安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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タリバンとカルザイ政府が和平交渉
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〈 2008年 10月 6日 月曜日 )


先週末にふたつコラムを書き送りましたが、ここは筆者のサイトではありません。土日はNniftyさんに問題があったのか添付が管理人さんに届かずやっとじま月曜日に入りました。あしからず。

●サウジ国王の調停
サウジのアブドラ国王がイスラムの聖地メッカでアフガニスタン和平調停に4日つめていた。そう言う動きがあったとは、♪知らぬアラーのタリバンさん♪
いやおどろきました。カルザイはとタリバンの指導者・隻眼のオマル師は来なかったが、アフガン政府の代表17人、タリバン代表11人が来て4日も協議した。敵対する両サイドが同じテーブルに座って協議するなどありえない、かつて一度もなかった。ひょっとすると両者の和平協定が成立するのでは、こんな可能性のある話し合いを仲介できるのはサウジしかない。オサマ・ビンラーデンはサウジ出身だし、タリバン兵にはサウジ出身が多くいる。米軍がアフガン侵攻を始める前、サウジがオサマ引き渡しを要求してオマルが拒否したため疎通になっていた。国王は今回オサマの引き渡しを要求しなかったようだ。

問題は、和平が成立したらタリバンの背後にいるイランがアフガンでの影響力を増すという一点にある。

●欧州への余波
欧州金融危機を話し合うためパリに集まった主要4カ国首脳は、具体的な対策を打ち出せなかった。ESCに救済基金を設置しようとはりきっていたサルコジは首脳会議の前にあきらめるしまつ。EU各国はそれぞれお家の事情が異なり、分け持ち基金を出資しても他国の金融機関救済を優先されては元も子もない。メラケル以下の反対は当然だろう。で、各国それぞれ独自対処するのだが、国営化、公金を投入して救済、あるいは預金全額保障など対策が各国マチマチであっても互いに文句の言い合いっこは止しましょう、各国はドミノ連鎖が起こらないよう必要なあらゆる措置をとりましょう……ということを確認して終わった。首脳が一人悩まなくてもよいというだけでもプラスと言えましょう。

●ヒポREHに500億ユーロ(73800億円)投入
ドイツの不動産金融「ヒポREH」が民間銀行がよって支援する合意がつぶれ、政府が預金保障をすかさず決定した。いずれフォルティス同様、公金でヒポ救済することになるだろうと思っていたら、メラケルが500億ユーロ救済案(700億ドル)を打ち出した。早いですね。ロシアも急落で一時的に何度か株式市場が停止された。ダメージを受けたプーチン+メドヴェーデフに挑戦するかのようにゴルバチョフが新党結成に立ち上がりました。77才、マケインやバイデンに刺激されたのか、正気なのか。奇跡の復活はありえないとおもう。(了)



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