(本日もとりとめのない独り言にて失礼)
●Halifax Bank of Scotland
英HBOSがロイド銀行と合併交渉に入った。住宅ローンの焦げ付きは欧州一様の現象ですが、リーマン破産の後HBOSの株価が急落、実際は身売りである。日本のニュースではHBOSを「スコットランド銀行」と記されているが、頭文字はHalifax Bank of Scotlandで、一般向け各種ローン、不動産販売で有名なハリファックスと合併共生している。
ハッリファックスTVコマーシャルのキャラクターはミナト式点鼻薬の絵にあるような黒の丸めがねをかけ、でも坊主ガリで黒い無精髭が顔の半分を覆う黒人のアニメ。とても庶民的で愛嬌がある。実物キャラクターも登場する。当地はイギリスのTVがいくつか入るがコマーシャルの印象は親切なサラ金のイメージ。アニメは身受かりませんでしたが実物の写真を見つけたので拝借。
そういう庶民的なイメージのハリファックスと一緒なった名門スコットランド銀行が共倒れ、ロイドに買収合併される。ロイド銀行だってあぶないけれど・・。昔々、エジンバラで観光バスに乗って、上の方にあるレンガ作りの風格ある建物がBank of Scotland とガイド氏の説明があり、スコットランド中央銀行の名残りなのかなあ、と。ガイドのスコティッシュ訛りがわかってなかった。あの古風な建物が現在も本社であるという。
●オバマ支持率でマケインを上回る
さて、自由資本主義に基づく金融危機は、米大統領選の焦点にならざるを得ず、伝統的に民主党有利のネタである。オバマは意識的に激しい批判をマケインに加えています。両陣営ともリーマン破綻以後、付け焼き刃に言い出した対策・金融界の規制強化とか透明性とかは大差ない。しかしマケインが『米経済のファンダメンタルが強い』とブッシュと同じことを言ったのはまずかったかな。ブッシュ政策の踏襲というあいかわらずのオバマ演説が納得されやすい状況にんりましたが、むしろ一般的な共和党の金融政策への不信感が民主党支持を増やした、とわたしは見る。
●リヴニ新党首菜食主義者で元「くの一」
イスラエルは汚職で退陣に追い込まれたオルメトのあと、タカ派のツィッピ・リヴニともっとタカ派の元参謀総長シャウル・モファズの一騎打ちは予想通り、リヴニが当選、最大与党カディマの党首になりました。連立政権が組めればゴルダ・メイヤー以来二人目のイスラエル女性首相が誕生する。モサド(諜報組織)に2年いたリヴニは笑わない冷ややかな目が気になる。KGB出身のプーチンと類似点がありますね。そのうえプーチンの社交性を持ち合わせていない。リヴニとライス長官は性格的にソリがあわず、二人が会うシーンはいつもぎこちなかった。外相としてやったことはオルメトに党首退陣を促したことぐらいしか思い出せない。だが、戦争ヘタ(レバノン侵攻の失態)で交渉もできないオルメトより悪くはならないだろう。菜食主義者は基本的に平和を好む。(了)