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オバマ酷評、ジュリアーニ演説より
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〈 2008年 9月 8日 月曜日 )
●捨て駒になった最後のサムライ
先回ジュリアーニのオバマ批判を取り上げると予告しました。反オバマ族にとって胸のすく痛快事であり、オバマ支持者にはフフンなんのでありますが、その後の選挙番組でしばしばジュリアーニ発言が引用されている。そのサワリを抜粋します。 大統領候補を指名する党大会は徹頭徹尾計画され検証されて本番となる。偶発性の余地はない。共和党の選挙ポリシーは、この人に厳しいオバマ批判お任せして、マケイン共和党はChange Washingtonに方向を絞った。これによってオバマの切り札「チェンジ」は専売特許ではなくなった。意味深長ですぞ。 というわけで捨て駒になった最後のサムライ、ジュリアーニのオバマ評の核心です: ●賛否保留130回の衆議院時代 アイビーリーグの出身で地元コミュニティー組織のまとめ役となりシカゴ機械組合ポリティックで名前がでた(筆者の私語を加えると鉄鋼労働者のストライキに参画したものの大量解雇が決まるとオバマは顧みず去る)。そこで州議員に出馬して当選、130回近くも条案にイェスかノーの判断ができずにpresent,出席と投票しているのです。 ニューヨーク市の市長であるわたしには『出席』なんて投票するチャンスは一度もなかったなあ。みなさん、あなたが大統領になって『出席』なんて云えますか。決定を下さねばなりません。 数年後上院に立候補して当選、上院時代のほとんどをセレブ上院議員として過ごし、リーダシップ皆無、見るべき法案提出もない。しかるに驚くべき昇進ぶり、こんなことはアメリカにしか起こらない現象だ。市制を預かったことなく、州知事になったこともなければビジネスを経営したことも、兵を指揮したこともない。 ●He is Nothing, Nada (Nada はスペイン語のナッシング)。危急のときに人々をリードする経験を持たなかった。オバマ候補は少なくとも過去100年の間で最も経験の少ない大統領候補である。これは個人攻撃じゃありませんよ。事実述べているのです ミ バラク・オバマが何かのリーダーになったことは一度もない。 ナッシング、何にも無しだ。 オバマは公共資金投入を約束し、後約束を破った。(筆者が加えると今回のGSE2社に対する政府資金投入にオバマは賛成する。flip-flop-flapですね)。盗聴法に反対だっが投票で賛成にまわった。親イスラエル集会でエルサレムはイスラエルのもの、分割反対と言っておきながら、翌日撤回した。 オバマには国際紛争に対して両側に道義的責任があるというのがオバマの直感ポリシーである。グルジアとロシアに、パレスチナとイスラエルにそう言ったが、総勢300人の外交安保アドバイザーたちと相談した結果、国連による解決を主張した。はてロシアが拒否権をもちことを助言したアドバイザーはいなかったようだ。 上院議員オバマにアドバイスがある、次回はジョン・マケインに電話しなさい。 なお全文はhttp://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/7597327.stmを参照 予備選の滑り出しに、クリントン夫妻が同じオバマ批判を繰り返していたが、民主党内から自粛要望や、オバマ支持者の反発にあって弱まりました。最後は二人してオバマ支持に転じた。そこまでしなきゃイケンですかな。イヤだね。ジュリアーニの侠気は一服の清涼剤であります。(了)
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